失楽のウンディーネ【イナイレ】 (ページ6)

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渡された大量のお土産を出し、整理しながら、現在の情報だったりなんだったりを物色していく、と、やはりここでもサッカーの話が強い様だ。

渡された大量のお土産を出し、整理しながら、現在の日本の情報だったりなんだったりをパソコンで物色していく。

……やはりここでもサッカーの話が強い様だ、つーかそんな話しか出てこない、つまんね。

……余談だが、記憶を失う前の私もサッカーをしていたらしい。

中々に強かったと話していたが事実だろうか、例の父親から聞いていただけなのでよく分からなかった。

後でサッカーボールを蹴ってみよう、何処にあったかな。

「こっちでもサッカー……アメリカよりはそこまでか」

何やら40年無敗の学園があるらしいが余り興味は無い、サッカーと言えば、在学中にアメリカ代表を眺めていただけだった。

途中青いゴーグルを付けた同年代っぽい少年───ディラン君と言ったか───に何やら話し掛けられたのだ。

貴方は大海の奏者か、自分はうんぬんかんぬん、と言われたが、意味が分からなかったので多分人違いだと言って離れたのをよく覚えている。

あれは申し訳ないことをした、後々調べて見ると、記憶を失う前の私が大々的に活躍している記事を見つけてしまったのだ。

その異名が私だったのである。

あの時の体温の冷め方には恐怖じみたものがあったのをよく記憶していた……。

と、パソコンの画面に“最年少記録か！？12才の日本人少女、学士号を取る”、という記事が載っていた。