失楽のウンディーネ【イナイレ】 (ページ24)

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「……馬鹿にしているのか？」

第三の目で見ていた私達が気付かない筈がないだろう、とすかさず突っ込む。

「……ほう」

「人に話し掛けておいてその返答とは、随分と御大層な」

まるで人を舐め腐っている目の人間。

まあ本人には言わないが、その目は心の中だけに留めておけ。

「いや何、少し同じ匂いがしたからな」

「……そうか」

いささか不快な顔になってしまったが、上手く堪える。

いつの間にか隣で話しているゴーグルの少年と、その隣に居る眼帯の少年を取敢ず同じく、横目で睨んでおいた。

と、ここで電話が鳴る、誰かと思えば研究室の固定電話だった。

「誰だ」

『ぼ、僕です！』

「ボクボク詐欺は受け付けてないぞ」

『アランです！』

冗談だ、と言って隣の少年に済まないと、一言断っておき、人気の無い場所に動く。

『日本の生活はどうですか？

不自由ありませんか？』

「ああ全く、思ったよりも快適だよ」

お前が栄養失調で倒れていないかが何よりの心配だがと言うと、電話越しに揶揄わないで下さい！と少し怒った様子。

「それで、要件は？」

サッカーまた始めるんですよね、それだったらめぼしい人の情報だけリークしときましょうか、との案内だった、……？

「……お前はエスパーか」