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プチパニックどころではなくなった俺は動揺を隠せない。
「え………っと、ロ、ロボットって……？」
2人を交互に見るけど、イーシンヒョンは相変わらずのニコニコ笑顔で近くのデスクへ行ってしまった。
説明する気は全くないと悟った俺は、必然的にルハンさんを見る。
「ごめん、驚かせたね。ちゃんと説明するよ。」
「お願いします。」
ルハンさんがまともそうな人で良かった。悪いけどイーシンヒョンじゃ頼りにならない。
ルハンさんは目の前の恐ろしく綺麗な女の人、じゃなかったロボットに視線を向けながら、淡々と話し出す。
「イーシンがこの2年間製作していたのは、こいつ。人工知能を搭載した人型ロボット。
政府では、AIの実用化を目的としたプロジェクトの第一歩として、こいつを造ることになった。
将来的には、こいつみたいなロボットがたくさん造られて、企業や福祉施設、開発が進めば一般家庭への普及だって視野に入れてる。要するに、人間とAIの共存を実現させたい。」
「は、はぁ…」
「だけど、まだまだ今はテスト段階。こいつがしっかりAIとして機能するか、まだ完全に肯定されているわけじゃない。他にも、自律化ちゃんと出来るのか、知的介助は行えるのか、知的望遠鏡は作動するのか、とかね。」
分からないこともないけど難しい話だな。そうなんですね、程度でしか聞けないけど。
「だから、試用期間として、しばらく人間と生活させてみることにしたんだ。最終的な目的は人間との共存。人間と接しないと始まらない。なんてったって人工知能だからね
そこでチャニョルくん。試用期間中、人間代表としてこいつの世話してやってくれないかな？」
「………はい！？いやいやなんで俺が！？」
俺関係ないじゃん！突然連れてこられて突然目の前の女の人がロボットとか言われて、世話しろだってぇ！？
っていうか生みの親ヒョンだろ！？ヒョンがやればいいじゃん！！
「本当は責任者イーシンがやるべきなんだけど、イーシンも僕も経過観察して記録したり、まだまだ仕事は山積みなんだ。
それに、イーシンがチャニョルくんのほうがうまくやるって。」
何言っちゃってんのあのヒョン！？
※知的介助…
人間が言葉で機関を操作できたり、人間の曖昧さや過ちを見抜いて正しい操作を助けてくれたいする機能。人間と寄り添うことで可能。
※知的望遠鏡…
膨大なデータを瞬時に操ることができ、人間では見えないものも見えるようになる。
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作者名：ぷぅ# | 作成日時：2020年6月8日 1時
