今日:4 hit、昨日:9 hit、合計:23,346 hit
小｜中｜大
episode70 ページ24
「じゃーん！おまたせー。」
着替えた私は早速みんなの元へ行き見せびらかす。
「A先輩かわいい、キレーイ。」
「なかなか似合ってんじゃん。」
やっぱり？けっこう様になってるでしょ？
蜜柑や翼、他のみんなも褒めてくれる。
それにありがとーと答えつつ視線を移す。
視線の先には不機嫌な櫻野。
無理やりゲームをやらされることになったから仕方ないんだけど。
「しゅーくん？」
櫻野の前へ行き顔を覗き込む。
不機嫌な櫻野が何だか小さな子どもに見えて、ふざけて“しゅーくん”なんて呼んでみる。
「いい加減機嫌なおしてー。ほら、似合ってるでしょ？」
見て見て、と櫻野の前で一周する。
櫻野は口元を隠して、なんとも言えない表情。
心なしか顔が赤い気がしなくもない？
「反則。」
それだけ言うと私の顔を手で覆った。
「ぎゃっ。もう何するの！？」
暗くて何も見えないでしょ！
文句を言ってやろうと思ったが、手を離された時にはもう櫻野の姿はなかった。
翼いわくもうゲームをスタートしたらしい。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：莉桜 | 作成日時：2018年2月5日 20時
