学園アリス～パート2～ (ページ16)

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開会式も終わり、一旦生徒会室へと戻る。

アリス祭では、様々なアトラクションやゲーム、ショーに店頭販売、と何でも有りなため、いつもより事故の危険性が高くなる。

そのため生徒会役員で見回りをするのだが、時間帯や場所の最終確認をしていく。

「ねえ、アリス祭が終わるまでの間、私生徒会室で待機してるよ？だから皆見回りはあるけどアリス祭楽しんで来なよ。」

準備は全く手伝えていないから。
ただでさえ忙しいのに、私の仕事までやってくれた仲間へのせめてもの償い。

生徒会室で待機して緊急の場合にみんなに知らせる係。
それくらいしかお返しはできないけど…。

「Aはバカだね。一応被害者なんだから、誰もAを責めたりしてないよ。」

そんなに責任を感じなくて大丈夫だと、櫻野が優しく微笑んでくれる。

「でも私が見回りしたって役に立たないから…。それなら緊急事態に備えて待機していた方がいいかなって思ったの。」

そう。実は言うと私は今アリスを全く使えない。
退院したものの検査はまだ終わっていないらしく、身の安全が完全には保障されていないため、例のブレスレット、アリス全制御ブレスレット、を外す許可は下りなかったのだ。

だからそんな私が見回りをしても足手まといになる。

そんなのは絶対にいやだ。

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