episode44 ページ47
「ゔ…。」
レオは頭を抱えてうずくまる。
その後ろの男数人は倒れているように見える。
うまく…いった…？
超音波のアリスはコピー能力より使い慣れているとはいえプラスとマイナスのエネルギーを同時に使うのは初挑戦。
けっこう危険な賭けだった。
「この力…お、まえ…如月A…？」
「やっと思い出したんですね。レオ先輩。」
ニッコリと微笑む。
正直そんな余裕なんてないけど敵に弱みなんて見せられない。
「そうか、お前あの如月Aか。これは予想外だ。黒ネコはめでたく“組織入り”。お前とあの2人は海外行きの予定だったが、予定変更だ。如月Aって言ったら生後8ヶ月で学園入りした異端児。そんな奴を連れて帰ったらボスもきっと喜ぶ。」
何を言って…？
それより私のアリスを食らったにもかかわらず回復早すぎ。
もっと苦しんでてよ。
やっぱりちょっと失敗していた？
その時、レオに腕を取られる。
「抵抗したって良いことないよ。お前も、日向棗も。無事ここから逃れたところで煙たい目に囲まれて学園で黒ネコはまた汚れ仕事専門だ。だったら組織に来るのと何が違う？日向棗にとってもその方が…。」
パシッ。
グダグダグダグダと訳わからないことを言ってくるレオの手を払う。
「…やめろ」
ドンッ
蜜柑ちゃんがレオを押しどけ、私とレオの間に入る。
「…さっきから、勝手なことばっか言うな。何で棗やA先輩がお前らなんかと！」
蜜柑ちゃん…。ありがとう。
２回もあなたに助けられちゃった。
「こいつ…あんだけレオさんの“声”聞いてて何で何ともないんだ？」
あ…しまった。
私のせいで蜜柑ちゃんのアリスが…。
「そう言えばさっき、如月Aの暴走も止めていた。…お前『無効化』か…？」
「…この顔………似てなくもない『あの女』に」
「おい今すぐデータを調べろ♪『あの女』について10年程前を徹底的に洗い出せ。面白いことになりそうだ。『黒ネコ』以外に思いもよらない収穫が2つも」
くすくすと笑いながらレオは私たちの元から離れる。
『無効化』と聞いてレオがあの人を思い出さないはずがない。
迂闊だった。
つくづく自分の力不足を痛感する。
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莉桜（りお）(プロフ) - ライカさん» ご指摘ありがとうございます。私は無知ですので当時の姉の身長を参考に設定を考えております。ですので、小さすぎるということはないと思います。 (2017年2月10日 3時) (
レス) id: 45b99ef602 (このIDを非表示/違反報告)
ライカ - 身長小さすぎ (2017年2月8日 21時) (レス) id: d774c84c43 (このIDを非表示/違反報告)
莉桜(プロフ) - らみさん» ありがとうございます！ホント私の妄想を文字にしただけなので、喜んでもらえるか不安だったんですけどこれからも更新頑張れそうです！笑 (2015年2月25日 19時) (レス) id: 1ec808be38 (このIDを非表示/違反報告)
らみ(プロフ) - 面白いです！！更新頑張ってくださいっo(^▽^)o (2015年2月25日 14時) (レス) id: 1efb171495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉桜 | 作成日時：2015年2月21日 0時
