episode43 ページ46
何…？この感覚。
力が溢れてくる。
パァー…ン。
幼い頃に付けられたいくつもの制御ピアスが割れる。
それと同時に私の周りのものが宙に浮く。
宙に浮いたものは次々にレオたち目がけて飛んでいく。
「コイツ…！テレポーターじゃないのか？」
私をテレポーターだと思ってたの？
それでアリスを訊きださないといけないのは2人だけだと思ったんだ。
それにしても…これは念力系？初めて使うアリス。
私がコピー能力で使うのはテレポートや千里眼、結界、フェロモンなどのあくまでも人を傷つけないものばかり。
人のアリスで他人を傷つけたくないから。
さっきの発火能力は特例。傷つける目的じゃなかった。
今回は私の意思に関係なく念力のアリスが発動する。
制御がうまく出来ない。
怖い。やめて。
蜜柑ちゃんたちに当たっちゃう。
「A先輩！」
蜜柑ちゃんが私に抱きつく。
その瞬間にその場が静まり返る。
はあ、はあ。
「み、かんちゃ…ごめ…制御、できなくて…。」
思いのほか大きな力を使ったため上手く息ができない。
「お前、何者だ？」
私が弱っているのをいいことにレオが近づいてくる。
「病室ではテレポートを使っていたな。複数のアリスの持ち主か？」
頭がいたい。
クラクラする。
フェロモンはやめてよ。
蜜柑ちゃんのアリスは不安定で、まだ無効化のアリスはコピーできてないんだってば。
はあ、はあ。
この状況はまずい。
スミレちゃんも棗もレオのアリスのせいで意識が朦朧としている。
私ももう限界。
蜜柑ちゃんだけではこの場から逃げるのは無理ね。
一か八か…。
すぅ。
息をめいっぱい大きく吸い込む。
「あーーーーー！」
何でもいいからとにかく叫ぶ。
棗やスミレちゃん、蜜柑ちゃんにはプラスのエネルギーを込めて。
少しでも体力が回復するように。
レオたちにはマイナスのエネルギーを込めて。
気絶するように。
少しでも戦力が減るように。
そんな思いを込めて。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 24人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
莉桜（りお）(プロフ) - ライカさん» ご指摘ありがとうございます。私は無知ですので当時の姉の身長を参考に設定を考えております。ですので、小さすぎるということはないと思います。 (2017年2月10日 3時) (
レス) id: 45b99ef602 (このIDを非表示/違反報告)
ライカ - 身長小さすぎ (2017年2月8日 21時) (レス) id: d774c84c43 (このIDを非表示/違反報告)
莉桜(プロフ) - らみさん» ありがとうございます！ホント私の妄想を文字にしただけなので、喜んでもらえるか不安だったんですけどこれからも更新頑張れそうです！笑 (2015年2月25日 19時) (レス) id: 1ec808be38 (このIDを非表示/違反報告)
らみ(プロフ) - 面白いです！！更新頑張ってくださいっo(^▽^)o (2015年2月25日 14時) (レス) id: 1efb171495 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：莉桜 | 作成日時：2015年2月21日 0時
