現世任務in米花町 (ページ23)

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じゅうさんページ23

のちに夢主ちゃんの子になる鶴丸は、「本鶴」と記しておきます。
またまたグロ注意！
***
鶴丸国永が…二人…？

本鶴「よっ。鶴丸国永だ。俺みたいのが突然来て驚いたか？」

いや、普通に驚くわ！！この状況でよくそんな楽しそうにできるな！！

鶴「…どけ。そいつは俺が斬る。」

本鶴「そいつは無理な相談だな。主を守るのは臣下の務めだから、なっ！！！」

味方の鶴丸国永が、相手の鶴丸国永を弾き飛ばす。

するとすぐにうちの子たちが駆けつけて来てくれた。

山「あんたは本当に！！！下がってろ！」

青「主を狙われたんじゃあ…生かしておけないね。」

長「貴様っ！！！殺す！！！！！」

***
あれからしばらく戦いが続いた。

4対1じゃ、流石に部が悪いのだろう。相手はすでに瀕死だ。

ついに相手の鶴丸国永が横たわった。再びまなこをこちらに向ける…今度は綺麗な蜂蜜色だった。

「あ、…」

鶴「もういいさ…俺は休む。最後に来たのがきみでよかったぜ。

ありがとう…俺の____」

最後に見た鶴丸は、とても穏やかに笑っていた。

彼は、私に気づいていたのだろうか。

***

長「一体どういうことだ貴様！！！」

あの後散々3人に叱られた私は、鶴丸国永の今後についてほとほと困っていた。

本鶴「どうもこうも、俺はこの子の命が危ないと思ってだなあ」

何を隠そう、こいつはなんと本霊の鶴丸国永だったのだ。

どうやら、私が三振り目を顕現しようとした霊力を吸収していたらしい。

山「ほんっとうにあんたは厄介ごとを持ってくるな…」

まんばは怒りを通り越して呆れている。私だって好きでやってんじゃないやい！

本鶴「というわけで、これから世話になる。よろしくな、主！」

にっこりと素敵な笑顔を向けてくれたところ悪いけど、長谷部が猛烈に恐い。

おそらく私を殺そうとした者を、同位体であれ側におくのが心配なのだろう。

「えっと…鶴丸国永、は…」

私のこと覚えてる？と聞こうとしたところでつまった。

聞いてどうする？私のことはきっと覚えてないだろうし…

途端に気分が沈む。

本鶴「なんだ、昔のように“鶴”と呼んでくれないのか？」

ハッとして顔を上げる。蕩けるような笑みを浮かべた彼がいた。

本鶴「ずっと会いたかった、＊＊＊。」

この後子供のように大泣きした私を、鶴はずっと抱きしめてくれた。