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コナンside
ちょうど学校帰りだった蘭たちと合流したコナンは喫茶ポアロですでに氷のみになったジュースを無心ですすっていた。
園「それでね〜!!もう、真さんったらね!!〜〜〜〜〜〜〜」
園子は昨日の久々のデートの惚気話を延々と語っている。
ちなみにその話は7回目だ。流石の蘭も苦笑している。
ついに聞く気が無くなった俺が何の気なしに店を見渡したところで、入店のベルが高らかに鳴った。
入店したのは男女4人組の若いグループで、恐ろしいほど顔が整っていた。
接客をしていた梓さんも呆然としており、店内の客もみな釘付けである。
彼らはそんな周りの反応を気にもとめず、談笑しながら席に着いた。
園「ねえねえ…!!!あの男たちすっごいイケメンじゃない!?声かけちゃおうかな!」
おいおい…と半目になりながら、蘭に目を向けると、こちらも心なしか頰を染めている。
蘭の反応を見て半ばやけくそになった俺は、少しその人たちの会話に耳を傾ける。
獅「おいおい、大丈夫か?まさかそこまで人混みがダメだとは思わなかったぞ!」
山「ふん…俺なんて所詮は写しだからな。この程度の扱いで十分だ…」
「あーあー!今はまんばちゃん敏感になってるからその辺にしといて!みてみてまんばちゃん!この
ハムサンドってやつ美味しそうじゃない!?」
山「…いや、今は食欲がないからな。お茶だけいただこう。」
薬「ここはウチと違って暑いからな…熱射病には気をつけろよ、大将。」
「ありがとう、みんなもちゃんと水分摂ってね。」
獅「というか、ほんとにこの人数で大丈夫なのか?ここはいつもと違って敵の数も把握できないし、危ない気がするぞ?」
「大丈夫。いま前田と信濃に歪みがないか確認してもらってるし、おおよそはわかると思うよ。それに、切り札はまだ残してる。」
薬「まぁ、大将は勉学はからっきしだが、戦略練るのは上手いからな。」
「なんか貶された気がする」
写し?大将?敵?
普段聞きなれないワードにコナンは頭を抱えた。
浮世離れした外観に加え、思想も非現実的とは…
しばらく考えを巡らせてみたが、答えにたどり着けないと悟ったのかコナンはそれ以上の詮索をやめた。
数日も経てば、彼等のことはすっかり頭から抜け落ちていた。
その後、また巡り会うまでは。
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ルナ(プロフ) - 中々面白いです! 更新頑張って下さい! (2019年5月20日 17時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:PIKA | 作成日時:2019年5月19日 20時