現世任務in米花町 (ページ17)

今日:1 hit、昨日:8 hit、合計:16,369 hit

ななページ17

ちょっとグロ注意です！
***

食事を終えたところで、平次くんが口を開いた。

平「ほんで早速本題いかしてもらうけど…あんたら一体何者や。」

てっきり今日の事件のことを聞かれると思ったので、目を丸くする。

思わずコナンくんの方を見ると、ふいっと顔を逸らされる。おのれ小僧、しゃべりおったな！

「はぁ…守秘義務だって何度も言ったじゃん…」

平「ん？あんたら公務員かなんかか？」

幾分か素直に尋ねる平次君には多少好感が持てる。

「まぁ、ね…悪いけど、君たちに話せることは本当にないんだよ。言ったら私、処罰されるし。」

処罰、という言葉にコナン君は驚いたようだ。守秘義務って言ってる時点で気付けや！

コ「そっか…ごめんね、なんでもかんでも聞いちゃって。」

途端にシュンとして謝られるので、こちらも申し訳なく感じる。

この子も悪気があって問い詰めた訳ではないんだろうなぁ…

「気にしてないよ。…強いて言うなら、私たちは御国を守るために頑張ってる。君らも守るべき国民だし、そんなにビクビクしないでいいよ。」

そう言うと、２人は唖然としてこちらを見つめてくる。やめて、穴が空いちゃう！

あまりに長く沈黙が続いたので、無理やり質問を投げかけた。

「えーっと…それで、今日の事件の話は？」

平「あ、あぁ…そうや。1週間前に、奥穂町っちゅーとこでおっさんが亡くなったんや。」

奥穂町…そういや、白戸寺への道中で規制線があったような…

平「そんで、遺体の写真なんやけど。…大丈夫か？」

「平気、見せてもらうよ。！これは…」

清光に目を向けると、彼は大きく頷いた。

率直に言えば、遺体には無数の刀傷があった。相当恨みを持っているのか、四肢や首は完全に分離している。写真からでさえ強い瘴気が感じられた。

平「この事件、妙なところが多くてのぉ…凶器は見つからへんし、その日から犯人捜索しとんねんけど、一切手がかりが見つからんのや。その上被害者も身元不明っちゅうねんから警察もお手上げや。」

加「身元不明？」

平「そや。名前はわかってんねんけど、戸籍がないねん。どうやら偽装してたらしくてな、容疑者も割り出せん状態なんや。そしたら昨日、赤い着物着たやつが現場におったっちゅう証言があったんで、毛利のおっちゃんと俺が呼ばれて再捜査って感じになったっちゅうわけや！」

「なるほどねぇ…」

***
字数制限により、中途半端ですがここで切ります！

白戸寺は造語です！