ろく ページ16
旅館の部屋に戻ったところで、私のお腹がぎゅーっと鳴った。そこの鶯、和むんじゃない!
今「あるじさま、ぼくもおなかがすきました!夕餉がたのしみです!」
「う〜…いまつるちこうよってくれ〜」
今「もちろんですあるじさま!」
加「あ、ちょっと抜けがけ禁止!!」
トントン
「あ、はーい!」
女将「失礼致します、浴場の用意が整いました。」
鶯「はは、夕餉は少し先になりそうだな。」
「もー、いつまで笑ってんの鶯!早く支度しよ!」
***
その後、温泉からあがってアイスを味わっていると、変な男に声をかけられた。
?「そこのきれーな姉ちゃん!今ちょっとええか?」
「えっと…私ですか?」
?「そや!あんた以外どこに姉ちゃんおんねん!」
どうやら関西弁でカラカラ笑うこの青年は服部平次くんといい、事件の聞き込み調査をしているらしい。
「きみ、噂の平次くん?もしかして和葉ちゃんもここに来てるの?」
平「なんや、和葉の知り合いかいな!東京の知り合いなんてあの姉ちゃんくらいやと思てたわ。
…ほんで話は変わんねんけど、赤色の着物着てるやつのこと知らへんか?」
少し考えて、見てないなと言おうとしたところで、後ろからすごい衝撃を食らった。
加「どこ行ってたの主!!!みんな探してたんだけど!!!!」
「おぅわ!?びっ…くりしたぁ〜…ごめんね清光、つい。」
清光は一度手元のアイスに目線をやって、その後平次くんを見据える。
うわぁ…ご立腹だ。これは後で構い倒さないとダメなやつ…
加「とにかく早く戻るよ!!夕餉もとっくにきてるからね!まったくもう…」
「ご迷惑をおかけしました…あ、平次くんまたね。」
平「あ、ちょ!話終わってないで!!」
?「優希さん?」
最も聞きたくなかった声に思わず硬直する。ギギギと首を動かすと、そこには案の定あの少年がいた。
「はぁあ……清光、悪いけど部屋戻ってて。私の分はみんなで食べてもらっていいよ。ちょっとこの子達と積もる話があるし…」
おそらくこの場で逃げ切れたとして、コナン君は速攻で私らの部屋を割り出して突入するんだろう。面倒極まりない。ならば、ここでちゃっちゃか終わらせた方がスッキリだ。とほほ…私の夕餉…
平「ほんなら俺らの部屋はどや?和葉らもおるし、夕飯も頼みすぎで余っとるんや。ついでにそこの兄ちゃんも連れてけばええやないか!」
「う、でも…」
加「はぁあ…わかった。ほらいくよ。主の奇行は今に始まった事じゃないしね。」
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ルナ(プロフ) - 中々面白いです! 更新頑張って下さい! (2019年5月20日 17時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:PIKA | 作成日時:2019年5月19日 20時