ご ページ15
あれから二人とお別れした私たちは、今回の目的である
こう見ると、酷い有り様だ。この時代の人はこんな瘴気にも耐えうるのか…と謎に感心しているところで、青江の異変に気付いた。かなり顔をしかめている。
「青江、やばそうなら一旦戻ろう。やっぱり石切丸連れてくるべきだったね。申し訳ない…」
青「いや、瘴気の点では大丈夫だよ。…君も気づいてるだろう?」
やはり…認めたくないが、この瘴気の大きな原因は刀剣男士だ。
おそらく、闇堕ちによるものだろう。
闇落ちの種類は主に3つだ。
1番軽度なのは、純粋に慕っていた主が歴史改変に加担した時だ。
このパターンの刀剣は、政府や他の審神者の話を聞いてくれるし、自我もはっきりしている。
二つ目は、ブラック本丸の刀剣だ。
大半は攻撃性が高く集団で堕ちるため、政府はかなり手を焼いている。
人間を見限るだけならまだいい方。大量殺戮なんてされたらたまったもんじゃない。
同列に難しいのが、愛に狂った刀剣だ。
私の友人は、神隠しに定評のある三日月宗近に大層気に入られていたのだが、
しばらくはバランスが取れていたが、彼らの結婚が間近というところで三日月が壊れた。
愛に溺れて闇堕ちしたのだ。…詳しくは言えないが、手篭めにされかけて逃げ出してきた彼は、すぐさま私に助けを求めてきた。神域に連れて行かれる、と。
正直に言おう、ふざけんなである。ヤンデレ三日月と対峙とか、たとえ任務であっても御免だ。
ただ彼にはお世話になっていたし、私はある意味特別だからまあいいかと思い腰を上げた。
案の定というか、私は三日月に殺されかけた。
それはもう、本丸で待機していた歌仙が卒倒するくらいの怪我だった。
結局、私が意識を失っている間に、彼は神域に引き込まれてしまったらしい。
思い起こされた苦い記憶を振り払って、もう一度寺を見据える。
これはパターン2か3だなぁ…
こんのすけに、石切丸は出陣待機をしていてほしいと伝えてもらい、まずは近辺の調査からあたった。
もう一度メンバーで集まった時には日が傾いていたため、敵陣に乗り込むのは明日にすることにした。
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ルナ(プロフ) - 中々面白いです! 更新頑張って下さい! (2019年5月20日 17時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:PIKA | 作成日時:2019年5月19日 20時