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岩本side.
佐「はじめて、です。」
んなわけあるか。
あんなにカッターの刃を錆びさせておいて。
愛用品？相棒？ってやつ？
馬鹿じゃねぇの、笑えない。
足早にトイレへと駆け込んだ佐久間は、
30分ほど経っても帰って来なくて。
また戻して意識を失っていたら？
なんて、嫌な予感がして、
立ち上がろうと力を入れた。
でも、それより少しだけ早く、
さっきから時計をチラチラ確認しながら
ついに痺れを切らした阿部が立ち上がって、
声を掛けに行くらしいので、俺は座り直した。
深「また吐いてんのかな、」
岩「今日、あいつ何も食ってねぇよ。
吐くもんもないと思う。」
宮「え、…」
そんな話をしていると、
阿部が向かったトイレから
鈍い音が聞こえた。
佐久間が倒れたのか？
3人で顔を合わせて、
音の原因の方へ向かう。
到着するとそこには、
想像もしていなかった赤が
至る所を染めていて。
佐久間の胸ぐらを掴んで壁に押し付ける阿部は
しずかに、泣いていた。
岩「これ、どういうこと？」
深「なんなんだよ、それ。」
脳が思考するのを拒否しているのかと思うほど、
わけが、わからなかった。
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みるく(プロフ) - 一気見させていただきました。とてもとても心に残りました。繊細な文章でとても苦しく…。また次回作も楽しみにしています。 (2021年3月5日 18時) (
レス) id: 9c51ec73fc (このIDを非表示/違反報告)
真奈美(プロフ) - いい作品を書いてくださりありがとうございました。次回作も待ってます。 (2021年3月5日 13時) (レス) id: 0334695bad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昴 | 作成日時：2021年2月28日 23時
