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部屋に戻ると、何故か9枚の布団が
ぴったり隙間なく敷かれていて。
深「今日はひとつのでっかい布団だと思って、
みんな自由に寝てください。」
何故か変にハイテンションな俺たちは、
自然な流れで枕投げ大会が勃発して、
だてさんがカメラを回してくれる。
声が枯れそうなくらい大笑いして、
みんな布団に潜り込んだ。
笑い疲れて眠るなんて、
3日前の自分からすれば想像もできないだろうな。
しばらくうとうとと夢と現実の世界を
行き来していたんだけど、
やっぱりそう簡単に上手くは行かなくて。
完全に目が覚めてしまって、
寝返りを打って身体の向きを変えてみたり、
深呼吸で羊を数えたりしてみたけれど、
やっぱり寝付けなくて。
わざわざ皆を起こすのも気が引けるし、
薬を飲むのも、
今日のみんなの涙を裏切るみたいで嫌だし。
どうしよっかなぁ。
ひとりでもぞもぞ考えると、
急に嗅ぎなれた匂いと温もりに包まれて。
背中をトントン優しく叩かれれば、
そわそわと騒ぎ始めていた心も落ち着いてくる。
阿「寝れなくなっちゃった？」
佐「うん、…」
阿「よしよし、大丈夫。大丈夫。」
佐「ごめんね、起こしちゃった？」
阿「佐久間がひとりで耐えてる方が悲しい。
我慢も嘘も要らないよ。
偽物の笑顔も、俺たち悲しくなるからね。
みんな佐久間が大好きなんだよ。」
心地良いリズムで背中をさすられて、
阿部の体温に包まれていれば、
いつの間にか肩の力が抜けていて。
安心感が眠気を連れてきてくれて、
阿部にぎゅっと抱きついたまま、
ふわふわと意識を手放した。
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みるく(プロフ) - 一気見させていただきました。とてもとても心に残りました。繊細な文章でとても苦しく…。また次回作も楽しみにしています。 (2021年3月5日 18時) (
レス) id: 9c51ec73fc (このIDを非表示/違反報告)
真奈美(プロフ) - いい作品を書いてくださりありがとうございました。次回作も待ってます。 (2021年3月5日 13時) (レス) id: 0334695bad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昴 | 作成日時：2021年2月28日 23時
