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阿「ほら佐久間、おいしいよ。あーん。」
食べなきゃいけないのはわかっていても、
何故か身体が言うことを聞いてくれない。
また照と阿部の間に座らせられて、
俺は今阿部から餌付けをされている。
比較的食べやすそうなおかずを
箸で掴んで俺の前に持ってくる。
それでも開かない俺の唇を、
トントンとおかずでつつかれるから、
おそるおそる小さく口を開けて、
なんとか咀嚼する。
佐「… うまい。」
久しぶりに味を感じた。
ここ最近、どんなに美味しそうなものを食べても、
全部味がわからなくて。
味のなくなったガムを
ひたすら噛まされているような感覚だった。
なんだこれ、めちゃくちゃおいしい。
ごくんと飲み込めば、
阿部が嬉しそうな顔で頭を撫でてきて。
阿「食べれたね。もっといける?」
佐「ちょーだい、」
あーんと口を開けば、
阿部は俺の好きそうなのを選んで食べさせてくれる。
ラ「佐久間くん赤ちゃんみたい。」
目「もとからちっさいのに、
なんかもっとちっさく見えてきた」
佐「え?悪口?」
目「あー褒めてる褒めてる。」
深「棒読みだな!!!」
その後も5口ほど阿部から餌付けられて、
もう要らないと首を振れば、
よく出来ましたと頭を撫でられる。
岩「気持ち悪くなったらすぐ言えよ、?」
照は背中をさすってくれるけど、
今まであんなに食べれなかったのが嘘みたいに
全然苦しくも気持ち悪くもない。
少しするとすぐみんなも食べ終えて、
まったりタイムを過ごしていたら、
ラウールが突然声を上げた。
ラ「みんなでお風呂、入ろうよ!」
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みるく(プロフ) - 一気見させていただきました。とてもとても心に残りました。繊細な文章でとても苦しく…。また次回作も楽しみにしています。 (2021年3月5日 18時) (レス) id: 9c51ec73fc (このIDを非表示/違反報告)
真奈美(プロフ) - いい作品を書いてくださりありがとうございました。次回作も待ってます。 (2021年3月5日 13時) (レス) id: 0334695bad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:昴 | 作成日時:2021年2月28日 23時