PIERROT 2

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渡「みんなひっどい顔してんな」


宮「翔太が1番泣いてたんじゃない？」


渡「泣いてねぇし！！！」



そんなゆり組のやり取りを見て、

ふふふって思わず声が漏れる。



ラ「やっぱ佐久間くんは、

ヘンテコな笑顔よりそっちがいいよ！」



佐「ヘンテコって言うな！

笑うのだって結構大変なんだぞ！」



渡「それ、ブサイクだから。

もうしない方がいいよ。」



宮「翔太は素直じゃなさすぎ。

笑いたくない時に無理して笑う必要ないって

言いたいんだよね？」



佐「しょっぴーかわいいなぁ！！」



メンバーとのじゃれあいってこんなに楽しくて、

心から笑うのってこんなにスカッとするんだ。



笑ったら気持ちも晴れてきて、

やっぱ笑顔のパワーはすごい。




阿「感動的なシーンで盛り上がり中だけど

佐久間。なにかまだ言うことあるよね？」



佐「…へ？」



岩「今言えば許してやらなくもない」



佐「え？まってまって！ほんとになに？

俺もう隠してることも何もないよ！？」



阿「何も無いなら鞄の中、

全部机の上に出せるよね？」



この旅行で何度目かの阿部の黒い笑顔に、

さっきまでの身体の軽やかさは

どこかへ飛んでいって、

ピキっと身体がかたまる。



向「佐久間くんなにやらかしてん」


目「阿部ちゃんの笑顔やっば」



翔太と目が合えば、

てへって舌を出されて。



佐「……ごめんなさい！！！」



咄嗟に出たのは、スライディング土下座だった。




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