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岩本side.
目「一体何を隠してんだよ！？」
ふっかが穏便に宥めようとしても、
声を荒らげる目黒にはそんな子供騙しは効かなくて。
一度も逸らされることのないまっすぐな目が、
彼の真剣さを物語っている。
佐「ごめん、俺がみんなに
言わないでってお願いして、
みんなは渋々協力してくれてたんだ。
負担になりたくないとか
そんな綺麗な理由じゃなくて、
本当は、俺のプライドが許さなかっただけ。
こんな情けない姿、
年下にみられたらかっこ悪いなって。
ほんとうにごめん。」
誰も口を開けない、重い雰囲気。
沈黙破ったのは、佐久間だった。
深く頭を下げる佐久間に、目黒自身も
どうすればいいのかを見失ってるようだった。
佐「仲間外れみたいに感じさせちゃってごめんね。
本当に、ごめんなさい。
……一緒にお風呂、はいる、？」
阿「それは…っ」
佐「大丈夫。
こんな悲しい顔させちゃって、
責任はちゃんと俺が取る。
ほんとごめんね。」
そう言って佐久間は、
着ていたパーカーを脱ぎ捨てた。
佐「へへへ、情けないでしょ。
かっこいいお兄ちゃんでいたくて、
みんなから軽蔑されたくなくて、
ずっとみんなに笑っていて欲しいのに、
結果的に悩みの種を作っちゃった。」
渡「もういいよ。」
ヘラヘラといつもの笑顔を貼り付ける佐久間は、
今にも消えてしまいそうなほど儚くて。
渡「もういいって言ってんだよ。
これで満足だろ！？
十分だよ。… もう、大丈夫。」
翔太だって傷を見るのは初めてなはずで。
佐久間を庇うように前に立って
声を荒らげる翔太は、
目に涙を貯めていた。
よく見れば、目黒だって、
ラウールと康二だって泣いている。
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みるく(プロフ) - 一気見させていただきました。とてもとても心に残りました。繊細な文章でとても苦しく…。また次回作も楽しみにしています。 (2021年3月5日 18時) (
レス) id: 9c51ec73fc (このIDを非表示/違反報告)
真奈美(プロフ) - いい作品を書いてくださりありがとうございました。次回作も待ってます。 (2021年3月5日 13時) (レス) id: 0334695bad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昴 | 作成日時：2021年2月28日 23時
