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阿「佐久間！？ え？ は、 ちょ… は？」
きっと体調が悪化した俺が、
戻しているとでも思っていたのだろう。
そりゃそうだ。
トイレで血だらけの人間がいたら
誰だって焦るに違いない。
なぜか俺は冷静だった。
カラン、と 力が抜けた手から
音を立ててカッターが床に落ちる。
音に釣られるように床へと視線を向けた阿部は、
阿「 これ…自分で、やったの、？」
悲しそうな声は震えていた。
佐「…ごめんなさい。」
また、涙が溜まってきた。
泣いたり笑ったり、忙しいやつだなって、
どこかで客観視してる自分もいて。
阿部の次の言葉が怖い。
軽蔑か、嘲笑か、それとも嫌悪なのだろうか。
言葉を待っている俺の、
胸ぐらが急に掴まれて。
阿「ふざけんな。」
そう、一言漏らすと、
阿「… ざっけんなよ、」
声を荒らげると共に、
俺の背中を壁に押し付ける。
大きく響いた鈍い音に、
まだ起きていたメンバーが
集まってきて。
岩「おい、なにしてんだ… って、え。」
止めに来たみんなは、
俺を目にするとフリーズしたように言葉が詰まる。
深「なに？…これ。」
宮「とりあえず 手、離そうよ」
状況を読み込めないまま、
だてさんが阿部の手を降ろさせる。
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みるく(プロフ) - 一気見させていただきました。とてもとても心に残りました。繊細な文章でとても苦しく…。また次回作も楽しみにしています。 (2021年3月5日 18時) (
レス) id: 9c51ec73fc (このIDを非表示/違反報告)
真奈美(プロフ) - いい作品を書いてくださりありがとうございました。次回作も待ってます。 (2021年3月5日 13時) (レス) id: 0334695bad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昴 | 作成日時：2021年2月28日 23時
