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時刻は午前3時半を回った。
布団に入ってから既に2時間。
しばらく照が弄っていたスマホの光も消え、
真っ暗な部屋に
俺以外全員の寝息だけが響くようになった。
数えた羊が3000匹を超えても、
身体の震えが止んで、
睡魔が俺を迎えに来てくれることは無かった。
このまま朝を迎えても、
きっと照にまたあの鋭い目で
睨まれることに違いはない。
“ 寝てねぇの？ ” って、
俺の顔を一瞥してすぐに気づくだろうな。
メンバーから嫌われていると、
避けられていると感じていたのは
どうやら俺の勘違いで、
避けていたのは俺の方だったらしい。
照はいつも俺のことを見ていてくれて、
強い口調で俺を叱るのは、
それ程心配しているのだと、
痛いほどさっき伝えられた。
____ 仕方ない。
薬の力を借りるしかない。
頑張れば寝れるんじゃないかって、
目を閉じて、深呼吸をして、
できることはやったと思う。
それでも無理な時は、潔さも大切だよね。
みんなを起こさないように、
布団の隙間に足を着いて、鞄へと辿り着く。
見慣れたパッケージを見つけると、
机の上に置いて、
手のひらに4錠とりだす。
冷蔵庫からペットボトルの水を取り出して、
ｶﾁｶﾁｶﾁ､ と 蓋を開けると。
渡「1回1錠で効く、睡眠改善薬 ね。ふーん。」
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みるく(プロフ) - 一気見させていただきました。とてもとても心に残りました。繊細な文章でとても苦しく…。また次回作も楽しみにしています。 (2021年3月5日 18時) (
レス) id: 9c51ec73fc (このIDを非表示/違反報告)
真奈美(プロフ) - いい作品を書いてくださりありがとうございました。次回作も待ってます。 (2021年3月5日 13時) (レス) id: 0334695bad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昴 | 作成日時：2021年2月28日 23時
