5☆~回想~ ページ5
昔昔、大昔…小さな国に、一人のお姫様が住んでいました。
そのお姫様は、姉以外、家族がいません。
そこで姉は、寂しがるお姫様に、魔法のピアスをプレゼントしました。
お姫様は大喜び。
それからは、明るく元気な子に戻りました。
…しかし。そのピアスには、不思議な力がこもっていました。“魔法のピアス”。そのピアスには、時を操る魔法と、もうひとつ。恐ろしい魔法が入っているのに、姉は気がつきませんでした。
それは、“7年後の呪い”。
その7年後にお姫様は、長い長い、眠りにつきました。
ピアスには、時を操るという素晴らしい力を与えるかわりに、魂を削る力があったのです。
ピアスをつけたその瞬間から、魂の削りとりは始まっていました。
そして100年後。お姫様は目を覚ましました。
しかしお姫様はもう、人間の体ではありませんでした。妖怪になってしまったのです。
記憶は、魂と一緒に削られ、何も覚えていません。
目を覚ますと、妖怪になった姉がいました。
姉も、記憶はありません。
しかしなぜか、お互いに姉妹なのは、覚えていたのです。
そしてお互いにこう名付けました。
“百鬼姫”
“百化姫”
自分の着物の帯の中に、Aという自分の名前を書いた紙が入っているとも知らずに…
そして7年後、お姫様は、変化術を覚えました。時を操ることも出来ます。
これで、未来で人間として暮らすことが出来るのです。
ある日お姫様は、お城を抜け出しました。そして、未来の『桜ニュータウン』というところに、トリップしました。
お姫様は人間の姿に変化すると、なぜか本物の人間になりました。そしてまた、記憶はかき消されました。
なぜここにいるのか。自分は一体なんなのか。自分に名付けたのは、“A”。
とっさに思い付いた名前でした。
その後、何事もなく生活し、少したったある日。
学校の帰り道にお姫様は、飲酒運転の車に引かれ、交通事故で死んでしまいました。
また妖怪に戻ったお姫様。
そこでなぜか、自分の2つの名前を知りました。“A”と“百化姫”。
そして、姉のことも思いだし、勘をたよりに歩くと、姉と出会うことができました。
自分の生前のことは覚えていなく、しかし名前だけはなぜか、鮮明に覚えていたのです。
そして、その後。一人の少年と出会い、妖怪として暮らしましたとさ…
その後のお話は、もう少し先の話…
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りゅうび - がんばー (2016年8月4日 23時) (レス) id: a116681125 (このIDを非表示/違反報告)
りとるぽてと - みなさんごめんなさい!! また更新しようとおもうのでよろしくお願いします (2015年6月29日 21時) (レス) id: 7f62bfa5c8 (このIDを非表示/違反報告)
妖怪ウォッチlove - 面白いです!! 応援シテマスv(・∀・*)フォ↑↑↑ (2015年1月17日 22時) (レス) id: f7c1ebdf19 (このIDを非表示/違反報告)
フユニャン - 続きが気になる…( ;∀;)更新頑張って下さいね!! (2015年1月8日 2時) (レス) id: d339ac1714 (このIDを非表示/違反報告)
メルサ - 妖魔じゃなくて怪魔ですよー 23話さっき見たんですけど違ってますよ あ、同じようなコメあったらごめんなさい 見てないので… (2014年12月17日 0時) (レス) id: b248348a1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りとるぽてと | 作成日時:2014年8月24日 22時