番外編 クリスマスパーティー 終 ページ11
貴方side
貴「寒いですね…」
蓮「そんなに短かったら寒いな…似合ってる、その服」
貴「ありがとうございます。杏の頼みだし…それにお揃いは嬉しいですから」
蓮「そっか…」
……き…気まづい…！！！ていうかそもそも蓮くんを迎えに行けって言われたのになんで蓮くんが部屋に戻って…
蓮「A、」
貴「はい…？どうしましたか？…あ、寒いですよね、部屋に…」
蓮「これ…」
貴「へ…？」
蓮くんは顔を真っ赤にしながら私に縦長の箱を2つ渡してきました。包装がかわいい…
貴「これは…？」
蓮「気に入って貰えるといいんだけど…」
貴「開けても？」
蓮「いいよ」
ゆっくりとリボンを解いていき、箱を開けてみると中には綺麗なガラスペンとインクが入っていました。
貴「え、これ高くなかったですか…？」
蓮「いや、そんなに。」
貴「そうですか…ふふ、綺麗ですね。ありがとうございます、蓮くん」
蓮「…！」
そういうと蓮くんがより一層距離を詰めてくる。
蓮「A…」
貴「はい…？」
蓮「俺は…その…君が…」
貴「？」
蓮「す…」
杏「ちょ、祐介！ダメ！！」
蓮・貴「！」
祐介が鬼の形相でこっちに走ってくるのが見える…怖…
祐介「蓮…どういう事だ」
蓮「いや、えーと…」
貴「蓮くん、私にプレゼントくれたのよ。優しいよね」
祐介「なっ…！？」
竜司「もー良くね？蓮も渡せたし満足だろ？早く飯食おうぜ〜」
杏「はぁ……そうだね…」
竜司「なんでおめーが一番落ち込んでんだよ」
杏「だって…蓮が…」
さっきから竜司くんと杏が言い合いしてる…？
祐介「A…俺は…」
貴「？」
祐介「君へのクリスマスプレゼントを用意していない…」
貴「ふふ、そんな事？私は、今年も祐介と一緒にクリスマスを過ごせてこの上ない幸せだよ」
そう言うと祐介は私の服装を見て嬉しそうに笑う。
祐介「俺が杏に言ったんだ。やっぱり似合ってるな…来年も着てくれ」
犯人はあんたかい…
貴「こんなに寒くなかったらね…」
すると空から雪が降ってきた。ホワイトクリスマスだ。
祐介「綺麗だな」
貴「ほんとに…雪っていいね、描きたくなる」
祐介「違う。Aがだ。」
貴「え…？」
祐介は私の冷たい手を取って暖かい唇を押し付けてくる。
祐介「今日はより一層綺麗だ」
なんて言って微笑まれる。
祐介「A？どうした？」
貴「祐介なんて大嫌い…///」
祐介「え！？」
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作者名：なまこ | 作成日時：2020年9月23日 4時
