その場しのぎで生きてます

十五 ページ16

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「どれ、ここは一つ撫でてみても」

『殴ります(ｸﾞｯ)』

「おっと冗談だ！冗談！すまん！」

『全く……どうせさっき言った事も冗談で』

「そこは安心しろ！半分は本心だ！！」


半分ってどこを分けての半分！？
当然脚のくだりは冗談ですよね！？


「むっ…少し眠気が…」


あっ煉獄さんウトウトしてる

私はこんなにも大騒ぎ(心の中で)
しているのに呑気な人だな…


『随分時間が経ちましたからね…
　支えるので部屋まで送りますよ』

「むぅ…すまない…」



………




『ほら、着きましたよ』

「うむ…」

『あっ布団敷いてたんだ。
　煉獄さん、ここに横になって下さい』


素直に言うことを聞く煉獄さん
いつもの覇気がないとなんだか可愛く見える


………私も眠くなってきたな…


『じゃあ煉獄さん、私もそろそろ寝ます。
　今日は話を聞いてくれて
　ありがとうございました』


衝撃発言もあったけど、
褒められたのは素直に嬉しかった


(そうだ！縁側の酒とお猪口片付けなきゃ)

「A…」

『ﾋｯｯ！！』

「……んん…」


今初めて名前で呼ばれた…！？

いやたかが名前呼び、
この程度で動揺するな八鎖A！

疲れた！！早く寝よう！！


『…おやすみなさい煉獄さん』


そっと布団を掛けてから
私は煉獄さんの部屋を出た

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