十四 ページ15
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私はまだお酒飲めないのでと断ったが
「なら酌を頼む!」と言われ部屋から
引っ張り出された
………
着いた先は縁側
煉獄さんはそこに腰をかけ、私を手招いた
「では頼む!」
『わかりました』
お猪口にゆっくりと注いでゆく
注ぎ終わると煉獄さんはそれを一気に傾けた
「ふぅ…やはり一人酒よりも酌を注いで
貰う方がうまいな!
まぁ……甘酒だがな!!」
『えっ甘酒だったんですか!?』
「あぁ!俺はまだ齢十九だからな!
まぁ来年には成人になるが!」
スッ
「もう一杯!」
『はいはい』
色々突っ込みたいところはあったが
面倒臭い事になりそうなので我慢する
………
いつの間にか雲の隙間からは月が覗いていた
隣を見るとチビチビとお猪口を
傾ける煉獄さんがいる
そこに丁度月の光が伸びて、彼を照らした
(これが色気ってやつか……
凄い…昼間とはまるで違って見える…)
着物の隙間から見える胸筋とか
凛々しい横顔とか──
「八鎖少女」
『あっはい!今』
「何か悩み事でもあるんじゃないか?」
『なっっ…いつから』
「さぁ俺に話すがいい!
全て受け入れて見せよう!」
『れっ煉獄さん…!!
その…すごくどうでもいい話ですけど…』
………
私は煉獄さんが話を聞いてくれている間も
お酌を注ぎ続けた
「はっはっは!大した事ないな!!」
結局そうなるんかいっ!!
そりゃ自分でもどうでもいい事だって
分かってるけど!!
『ぐ…どうせ私の悩みなんてその程度ですよ』
「まぁそう自分を卑下するな!
俺は君にも充分魅力があると思うぞ!」
『そんな事言われても…』
「そうだな……まず黒い髪と瞳が綺麗だ!」
『…へ』
「そして努力家で真っ直ぐで
見ていて飽きないところがあって、
身体つきも女子そのもので俺は好きだ!」
『すっすっ!?』
いやいやいや!何を言い出すんだこの人!
ん!!?それに今身体のことも言われた!?
何!え!?見てるの!?どこを??(大混乱)
「特に脚がな!!良い!!」
『いや具体的に言わなくていいです!!!』
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ペン(プロフ) - コメントありがとうございます…!笑っていただけたようで何よりです…!第二章は、話のストックが溜まり次第出す予定ですので…頑張ります! (2019年9月1日 19時) (レス) id: 078d4a990b (このIDを非表示/違反報告)
雪月風花(プロフ) - すごく面白いですね!!乾杯のところで笑ってしまいましたwこれからもこの作品見て笑いたいと思います!更新頑張ってください!応援しています! (2019年9月1日 18時) (レス) id: 28009c6402 (このIDを非表示/違反報告)
ペン(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます!作品更新の励みになりました…頑張ります! (2019年8月21日 19時) (レス) id: ade812aa67 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年8月21日 13時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
ペン(プロフ) - 風雅さん» 好きと言って頂けるだけで嬉しいです…もう本当に感無量…ありがとうございます風雅さん…! (2019年8月19日 21時) (レス) id: ade812aa67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ペン | 作成日時:2019年7月30日 20時