その場しのぎで生きてます

十二 ページ13

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そして稽古が始まった



………



『356！357！358！』

「脇の締めが甘い！！！百回追加！！」

『っ！はい！！』



………



「もっと脚に力を入れろ！！踏ん張れ！
　簡単に体制を崩されるぞ！

　──このようにっ！！」ﾌﾞﾝｯ

『！！！
　うわっ！イテテ…』

「何をしている！早く立て！
　鬼は常に油断した隙を突いてくる！
　怯むな！立て！！」

『はいっ！』



……



「兄上、そろそろ休憩になさっては
　いかがでしょうか？」

「あぁ、もうそんなに経つのか！」

『(休憩！？やったっっ)』

「今太刀筋が乱れたな！！追加で二百！」

『ウッ…！はい！！』



………



稽古始めからもう一週間が経とうとしてる

相変わらず厳しいけれど
精神的な苦はとっくに感じなくなっていた


「今日の稽古はここまで！！」

『ﾋｨ…ﾋｨ…ありがとう…ございましたっ…！』





……





『はー……染み渡るぅぅぅ…』

お風呂で疲れた身体を癒す。
身体中の筋繊維がｯｯｯ！喜んでいるぞｯｯｯ！

『さて、どれくらいになったかな』

ｸﾞｯ！

ﾓﾘｯ

おぉ！私の上腕二頭筋がこんなに逞しく！


『凄いなぁ…一週間でこんなになるんだ…』


いや待てよ？この調子で筋肉がついていくと…
！！いずれは私筋肉ダルマにｯ

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