その4 ページ4
うらたside
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2年前
う「占い、ねぇ…。」
さ「まじで当たるんだよ！！」
う「うさんくせぇな。」
さ「１回占ってもらったら分かるって！」
気乗りはしなかったが坂田がうるさいので
その占いの館とやらに連れてかれた。
老婆「…………お前さん…大切な人がおるじゃろ？」
う「え、あ、はい。」
老婆「その子、名前は……Aというじゃろ？」
う「……そうですけど。」
なんで分かんだ、気持ち悪い。
老婆「………申し上げにくいが、今すぐ別れた方がいいじゃろう。」
う「…は？」
老婆「未来を変える方法はそれしかあるまい。」
う「ちょ、ちょっと待ってくれよ。
なんで未来を変えなきゃなんねぇんだ。
そもそも未来を変えるってなんだよ！」
老婆「…Aさんはもうすぐ死ぬ。」
う「……え。」
死ぬって……あいつが？
う「はは、デタラメ言ってんじゃねぇよ。
冗談も程々にしろよ！」
老婆「……まぁどうするかはお前さん次第じゃ。それと、わしの言うことを信じてもらうために
この水晶を覗いて見てごらん。」
う「……。」
その水晶を覗くと、視界がぐにゃりと歪んだ。
水晶の中にはAがいた。
いつものように仕事から帰ってきているようだ。
その時だった。
ｷｷｰｰｰｯ!!!!
Aの体は折れ曲がり、宙を舞った。
その光景は本当にリアルで。
吐きそうになった。
う「…あ、………あっ、あ……」
老婆「これがあの娘さんに待っている未来じゃ。」
う「ウソだ、嘘だ。ウソだ。」
老婆「嘘だと思うのなら嘘だと思えばいい。
じゃが、どのみちお前さんが彼女から離れなければ、結末は変わらんぞぃ。」
館から出ると、坂田がどうだったか聞いてきた。
う「…俺、ちょっと用事出来たわ」
さ「？？」
俺はAの元へ走った。
あの光景が焼き付いて離れない。
自分でも老婆の言うことを信じるなんて
おかしいと思っている。
しかし、
「A、別れよう。」
俺は予想以上に、弱かった。
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空ノ水雲(プロフ) - みゆこさん» コメントありがとうございます！ コメントは励みになりますので本当にありがたいですヽ(*´∀｀)ノ (2018年8月3日 9時) (
レス) id: 2936a05555 (このIDを非表示/違反報告)
空ノ水雲(プロフ) - *キャラメルコーヒー*@こたぬきさん» コメントありがとうございます！ 感動していただけたなら幸いです！！読んで下さりありがとうございました！ (2018年8月3日 9時) (レス) id: 2936a05555 (このIDを非表示/違反報告)
みゆこ - メッチャ面白い小説だった・・・！もっと早く知りたかった・・・・！ (2018年7月30日 22時) (レス) id: 1cab1691ff (このIDを非表示/違反報告)
*キャラメルコーヒー*@こたぬき(プロフ) - あと、これからも頑張ってください！長文失礼しました (2018年7月27日 3時) (レス) id: af4689301f (このIDを非表示/違反報告)
*キャラメルコーヒー*@こたぬき(プロフ) - コメント失礼します。めちゃくちゃ感動しました！その５あたりから、号泣してました！いい作品を生み出していただき、ありがとうございます。 (2018年7月27日 3時) (レス) id: af4689301f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空ノ水雲 | 作成日時：2018年7月18日 0時
