☆ ページ35
うらたside
大きな音とともに夜空に咲く華。
地球人は美しいものを生み出すのが
得意なんだな。
「あ、色が変わった!わぁ、デカっ!!」
う「お前、めっちゃ喋るな」
「お祭りなんて誰かと来たのは数年ぶりですし、花火を誰かと見上げるのは初めてなんで……」
う「ふぅん。」
初めて、ね。
じゃあ俺が初めて一緒に花火を見たことになるのか?
ただそれだけの事なのに
なんでこんなに嬉しいんだろうか。
「うらたさん」
う「なに?」
「今日、連れてきてくれてありがとうございました。」
う「ん。」
打ち上げ花火に照らされた君の横顔を
見つめる。
綺麗だ。愛おしい。
そんな感情がたくさん湧き出てくる。
う「A」
「なんですか?」
う「俺は、お前が_________っ!」
「えっと、ごめん、花火で聞こえなかったです。ワンモア。」
う「……いい。花火フィナーレ終わったし
そろそろアイツらと合流するぞ。」
「はーい」
さ「あ!おったーー!」
し「うらたさん抜け駆けとか酷すぎるやろ」
セ「まったくですねぇ」
う「悪ぃ悪ぃ笑」
さ「A、なんか甘い匂いする!」
「ブルーハワイ食べたからね」
セ「こら坂田、Aに抱きつかんといて」
し「A、こっちきぃ。」
「志麻さんよりはさかたんが安心する」
し「Σ(゚д゚lll)ガーン 」
セ「フラレましたね」
さ「ドンマイ、まーしぃ!」
し「はよ帰るで!」
さ「怒っとるー!」
し「怒ってへんわ」
「はいはい、早く帰ろ」
セ「あ、A、僕と手ぇ繋ぎます?」
「返事してないのに、手を握ってくるのやめてください。」
さ「うらさん?置いていくで??」
う「ん、あぁ。」
提灯の明かりが消えた、寂しくなった会場を
後にする。
『俺は、お前が宇宙で1番好きだっ!』
う「まさか、花火でかき消されるとはね。
…………テレパシー使えたらな。」
いや、たとえテレパシーが使えたとしても
テレパシーだけでは届かないだろう。
夜空に吸い込まれてった俺の言葉は
いつかちゃんと君に届く日が来るのだろうか。
その時君はどんな顔をするのだろうか…。
まだ夏は始まったばかりだ。
【夏恋 緑ver.】 終
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フォレット - とても面白いです!ギャグで笑えるけど、キュンキュン要素もあって…最高です!ご自分のペースでいいので、更新頑張ってください! (2018年9月27日 21時) (レス) id: 0c46f8b8b9 (このIDを非表示/違反報告)
空ノ水雲(プロフ) - Yukiさん» ありがとうございます!! 更新頑張りまァァァァァヒャッハァァァ\(°∀° )/ (2018年9月4日 7時) (レス) id: 2936a05555 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 前作から読ませていただいてます。マジギャグ線高くないですかね?(真顔)しかも、めっちゃキュンキュンしますし。ああ、鼻血でそう←まあ、まとめると更新頑張ってくださぁああぁあああひゃっほぉおおぉおおへ(゜∇、°)へ (2018年9月3日 2時) (レス) id: 7bd069490a (このIDを非表示/違反報告)
空ノ水雲(プロフ) - skgrocdさん» 大丈夫です、俺よりも文章力あるので伝わりましたぞ! ありがとうございます(´ω`) (2018年8月22日 17時) (レス) id: 2936a05555 (このIDを非表示/違反報告)
skgrocd(プロフ) - あまりコメントを書くことがないので何を書けばいいか分からないので伝わるかどうか分かりませんが……めっちゃ好きです!毎回更新楽しみにしています!これからも頑張ってください! (2018年8月18日 1時) (レス) id: c3f740d9e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空ノ水雲 | 作成日時:2018年7月16日 21時