真実はひとつとは限らないのが世界ってもんよ ページ8
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「クプラさん！！」
く「わぁ、びっくりした。どうしたの？
僕は今髪のセットに忙しかったんだけど。」
「あの…地球に帰りたいんですけど……」
く「あ、なるほどね。やっぱり変だと思うよねこの星。」
「……。」
く「いいよ、逃げようか。手伝ってあげるよ。」
お面でみえないクプラさんの表情。
声色だけでは悲しそうに聞こえる。
クプラさんに手をひかれ、私達は外へ出る。
途端に走っていた私は足がもつれて転ぶ。
あ、ここ重力弱いから走りにくいんだった！！
どうしよ。早く帰りたいのに。
く「僕の背中に乗ってもいいよ。」
「え、いいんすか。」
く「バレたらまずいからね、早く行かないと……っ！？」
クプラさんが私に近づいた瞬間、
クプラさんの身体が斜めに傾いた。
そして、そのまま
ﾊﾞﾀｯ
意識を失ってしまった。
「クプラさん！！？クプラさん！！！」
詩「駄目じゃないですかクプラさん！
花嫁を連れて逃げるだなんて、
なんだかドラマのワンシーンのようでしたよ！私、ちょっとドキドキしちゃいましたよー！」
頬に手を当ててにこにこと屈託のない笑顔をする詩人さん。その右手には斧のようなものを持っていた。
詩「これにて裏切り者の処理は終わり！
さ、帰りましょうか！A様！」
差し出された手をパシッと払い除ける。
「裏切り者……って…、私が頼んだだけなのに…
なんで仲間を傷つけることが出来るの…」
詩「………」
詩人さんの表情から笑みが消える。
帽子のせいで表情がさらに暗く感じる。
詩「貴方がいればこの星は救われる…」
カタカタと斧を持つ手が震える。
「詩人、さん……
泣いてるんですか…………？」
詩人さんの頬を涙が伝っていく。
本当はこんなことしたくないんだよね…？
「詩人さん、教えてください。
誰に操られているんですか。」
詩「それは言えませんね。」
詩人さんは糸で両頬を引っ張られたかのように
口角をグイッとあげた。
目からは涙が出ているのに
怖いくらいの笑顔を浮かべている。
「…………私に…何か出来る…の………？」
自分の小さな手を見つめて、詩人さんへ、
倒れてしまったクプラさんへと視線をうつす。
____無力だ…____
目尻が熱くなったその時。
？「「「「うわぁぁぁぁぁっ！！」」」」
情けない声の後に何かが爆発した音がした。
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哀原。 - 面白いかったです。これからも頑張ってください。 (2021年6月5日 20時) (
レス) id: e3b3a3d5a5 (このIDを非表示/違反報告)
さく - 更新止まってます！戻ってきてください！楽しみに待ってます！ (2019年6月27日 20時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りの箱 - とっても面白いです！!恋愛系かと思えばギャグがあって笑ってしまいました！更新待ってます！これからも頑張ってください！! (2019年4月2日 16時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
サトイモ - この作品を初めて読んだのですが、突然ギャグが入るので思わず笑ってしまうときがありますwwとっても面白いですwwww (2019年4月2日 2時) (レス) id: 07800b34ff (このIDを非表示/違反報告)
甘歌@センラーこたぬき - 読ませて頂きました！とても面白かったです(*´∀｀*)これからも頑張ってください！クプラさんがめっちゃいい人！ (2019年2月20日 19時) (レス) id: 5c4946874e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空ノ水雲 x他1人 | 作成日時：2019年1月4日 23時
