番外編2 ページ7
【あほの坂田の場合】
「さーかーたん。」
さ「A、どうしたんー?」
「はい、これ、作ったんでどうぞ」
さ「わぁ、美味そう!ありがと!!
パクッ
うまーー!!」
見えない尻尾をぶんぶん振って喜ぶさかたん。
可愛いなぁ。弟みたい((
「よしよし」
なんとなくさかたんのふわふわした赤毛を
撫でてみる。
さ「ジーッ」
「あ、嫌だった?」
さ「ううん、嫌やない。………けど」
そう言うとさかたんは私の腕を引っ張った。
「うわっ!?」
さかたんの顔が近い。
鼻に吐息がかかるほどの至近距離に
私の心臓が加速する。
さ「いっつも歳下の子供みたいに接するけど
俺だって男なんやで?」
ニヤッと笑う小悪魔からはいつものわんこの姿は跡形もなく消え去っていた。
さ「チョコも嬉しいけどAのことも欲しいわ」
さかたんの顔が近づいてくる。
「正気に戻ってぇぇえっ!!!」
…
……
う「………お前、坂田に何食わせた?」
「う、ウイスキーボンボン……。」
う「それだ。坂田は酒がダメだからな。」
「早く言ってください…。」
酷い目にあった((
結果→知られざる1面を見る。
【センラの場合】
「センラさん」
セ「A、どうしたんですか?」
明らかにぎこちない動きと笑顔に、
今日がなんの日なのか彼が確実に分かっているのだと感じてしまう。
「あれ?センラさん、なんか今日いい匂いですね」
セ「そうですかね?あ、香水変えたからですわ。」
そわそわするセンラさん。
なんか、可愛い。
「あ、あのこれ、作ったんでどうぞ。」
セ「ありがとうございます」
センラさんの表情がぱあぁっと明るくなる。
そりゃ、バレンタインに貰えたら嬉しいだろうな。学校では男子達の悲痛の叫びを散々聞いたしね。
「えっと、お口に合わなかったらごめんなさい」
セ「味よりもAが頑張って作ってくれたことが嬉しいですよ。」
お、大人だ。。。
センラさん、モテそうだなぁ。いやモテるな。
宇宙人だけど。
セ「あ、今日の夜よかったら歯を磨く前にキッチンに来てくれます?」
「わかりました」
…
………
その夜。
「センラさーん。」
セ「あ、A。こっちこっち。」
冷蔵庫の方からセンラさんが手招きをする。
傍に行くと、センラさんは私に
セ「お返しです」
と、ガトーショコラをくれた。
結果→女子力で負けた。
真実はひとつとは限らないのが世界ってもんよ→←番外編 バレンタインなんだけど。
401人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
哀原。 - 面白いかったです。これからも頑張ってください。 (2021年6月5日 20時) (レス) id: e3b3a3d5a5 (このIDを非表示/違反報告)
さく - 更新止まってます!戻ってきてください!楽しみに待ってます! (2019年6月27日 20時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りの箱 - とっても面白いです!!恋愛系かと思えばギャグがあって笑ってしまいました!更新待ってます!これからも頑張ってください!! (2019年4月2日 16時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
サトイモ - この作品を初めて読んだのですが、突然ギャグが入るので思わず笑ってしまうときがありますwwとっても面白いですwwww (2019年4月2日 2時) (レス) id: 07800b34ff (このIDを非表示/違反報告)
甘歌@センラーこたぬき - 読ませて頂きました!とても面白かったです(*´∀`*)これからも頑張ってください!クプラさんがめっちゃいい人! (2019年2月20日 19時) (レス) id: 5c4946874e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:空ノ水雲 x他1人 | 作成日時:2019年1月4日 23時