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.







………





「…………う…」




あー、そっか私真っ逆さまに落ちたんだっけ。
骨とか折れてるのかな。
起き上がれないほど痛い。
視界もぼんやりしてるしもしかして死ぬ!?



「……せっかくまた皆と会えたのになぁ」



うらたさん、志麻さん、さかたん、センラさん
助けに来てくれたの嬉しかったな。
この星を助けたいとお願いしたら
計画までねってくれた。
そういえばうらたさんが地下に行けば
怪我や病気が一瞬で治るチートクラスの
何かが保管されてるとかなんとか言ってたけど
ここにあるわけな………




あった。




絶対あれだよね。青白く光るでっかい宝石。
どういう原理なのか知らないけど
ふわふわと浮いている。



もう少し近づけばこの痛みも無くなるかな
もしかして骨折って死ななかったのって
この宝石のおかげだったりするのかな。



「いでっ…………うぐ……………」




ダメだ。
身体が全くと言っていいほど動かない。
やっぱり死ぬしかないのかな。
辞世の句でも考えるか((



ザッ…



誰かが暗闇から近づいてくる。
やばい。逃げることも防御することも出来ないのに……。




その誰かは、私の横にしゃがむと
顔を覗き込んできた。




?「大丈夫かい?」




優しい芯の通った声だった。
視界が霞んではっきりと顔が見えない。




「た、す……けて………」



?「…ちょっと痛むけど我慢してほしい。」




そう言うと声の主は私の身体を持ち上げた。
痛みに顔が歪む。
しかし、その痛みは次の瞬間全く無くなった。
石に近づいたのだ。
半径1mほどの距離で青白い光を浴びる。
優しく暖かい光。全身の傷が跡形もなく無くなる。



「あの、ありがとうございます…」



視力を取り戻した私は声の主を見上げた。
赤茶色髪の優しい顔の男性だった。
頭には狐面を付けており、着物を着ていた。




?「お礼なんていらないさ。
ところで君はここの星の人ではないだろう?
どこから来たんだい?」



「えっと、地球です。」



?「あの青くて美しい星か。
僕は月の民と呼ばれる者だよ。
ここから出られなくて困っていたところなんだ。」



「そうだったんですね。」



?「僕は伊東歌詞太郎。君の名前を聞いてもいいかな?」



「楠木Aです。」



?「Aさん…。良い名前だね」



なんだろう。今までにあったことの無い人だな。紳士的で素敵((
でもなんで彼はここに閉じこめられてたんだろ。

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設定タグ:歌い手 , 浦島坂田船 , 夢小説   
作品ジャンル:ラブコメ
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哀原。 - 面白いかったです。これからも頑張ってください。 (2021年6月5日 20時) (レス) id: e3b3a3d5a5 (このIDを非表示/違反報告)
さく - 更新止まってます!戻ってきてください!楽しみに待ってます! (2019年6月27日 20時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りの箱 - とっても面白いです!!恋愛系かと思えばギャグがあって笑ってしまいました!更新待ってます!これからも頑張ってください!! (2019年4月2日 16時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
サトイモ - この作品を初めて読んだのですが、突然ギャグが入るので思わず笑ってしまうときがありますwwとっても面白いですwwww (2019年4月2日 2時) (レス) id: 07800b34ff (このIDを非表示/違反報告)
甘歌@センラーこたぬき - 読ませて頂きました!とても面白かったです(*´∀`*)これからも頑張ってください!クプラさんがめっちゃいい人! (2019年2月20日 19時) (レス) id: 5c4946874e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空ノ水雲 x他1人 | 作成日時:2019年1月4日 23時

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