星に願いを(物理)← 3

☆ ページ2

.



「ん？すみません、もう一度言ってもらえますか？」



ア「あたし達の国の王妃になって欲しいのよ」





「えっと、それってつまり？」




α「Aお嬢と、国王が結婚するってことー！」




「なるほど。」




国王の嫁になる→権力的に強くなれる
→学校に行かなくてよくなる
→一生遊んで暮らせる




「あ、いいかも。」




く「え、いいの？！」



詩「おおー！では私はウェディングラーメンでも作りますか」



α「私、茎わかめー」



ア「じゃあ星に帰ってから式の準備しなきゃね！」



皆がわいわいと騒ぐ中、
クプラさんだけは私のことを見つめていた。






……






アンダーバー星に着いたらしいぞ。

酸素がある。でも少し重力が弱いみたい。
ジャンプしたら結構飛べる←
走りづらいなぁ。
まぁ走ることなんてないけどさ。



ア「あそこがあたしの城よー」



でかっ！
ダイアモンド？ガラス？氷？
見たことも無い物質で作られた綺麗な城。
例えて言うならア○と雪の女王でエ○サが
作った城みたいな。





「ほぇぇ、綺麗やなぁ…」



α「んふふ！でしょでしょ！
今日からあそこで一緒に暮らそうねー」



あるふぁきゅんは私の手を握り、ぐいぐいと
お城へと引っ張った。




く「………」









お城の中広っ！！
床ピカピカだし、シャンデリアすげぇし
本当に映画とかでしか見た事のない城だ。




詩「お部屋まで案内しますね！
式は明日の夜に執り行います！
それまでの準備はこちらで整えておきますので部屋でゆっくりしていてください！」




「了解です」




詩「それでは、失礼いたします」




詩人はぺこりと頭を下げ、ドアを閉めた。
私は屋根付きのベッドにダイブする。




「ノリで来ちゃったけど、皆どうしてるのかな。やっぱり大騒ぎしてるのかな。」





ｺﾝｺﾝｯ




突然のノック音にベッドから起き上がる。




「はい？」



く「僕だけど…入っていいかい？」


「え、やだ。」


く「ごめん、もう入ってた。」


「ノックした意味……」




クプラさんはベッドに腰掛ける。
丁度私と背中合わせの位置だ。



く「本当に結婚するの？」



「返事しちゃいましたしね。」



く「………逃げなよ。僕が手伝ってあげる。」




「え？」




想像していなかった言葉を投げかけられ、
私は振り向いた。




く「この星に居たら幸せにはなれない。
だから、どうか君には逃げて欲しい。」




その声は震えていた。

星の数なんて数えきれるか→←地球は確かに青かった。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す