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加賀美side
本社に出勤してはや1時間。

私は今、モリアーティさんに呼び出しを受けエレベーターで仮眠室に向かっている。






モリアーティ“A君が泣きながら君の名前を呼び続けているんだ、何とかしてくれ”





私は逸る気持ちを押さえつけモリアーティさんが待つ仮眠室に向かった。

加賀美「失礼します。加賀美ハヤトです」

私がそう言うとゆっくりと扉が開き、ベッドで泣きながら眠るAさんとそのAさんの手を握って近くの椅子に座っているモリアーティさんの姿があった。

モリアーティ「来たかい。“あの方”からの呼び出しの後疲れて仮眠室に入ったはいいものの泣き出してしまってね。呼びかけても全く起きる素振りがないんだ。君の名前を呼んでいるから君を呼んでみたが……」

そう言うとモリアーティさん私の手を引いて自分が座っていた椅子に座らせ、Aさんの手を私に握らせた。

モリアーティ「では邪魔者は退散するとしよう。すまないが後の事は頼めるかい?私は彼女の書類仕事を終わらせるよ」

私の答えを聞かずモリアーティさんは仮眠室の扉を開けて出ていった。

『ハヤト………ハヤト……』

苦しそうな声で私を呼ぶAさんの手を改めて握る。

その手は氷のように冷たく、此方の手まで冷たくなる感触があった。

加賀美「はい、私は此処に居ますよ」

割れ物を触るが如くAさんの頬を撫でる。

ボロボロと零れる涙は止まる事を知らず永遠と流れ続ける。

加賀美「Aさん、起きて下さい。貴女の目で確認して下さい。私は此処に居ますから」

握っていた手を額に押し当てる。

加賀美「もう泣かないでくれ。A、頼むからそんなに辛い顔をしないでくれ」

俺の問い掛けに答えるようにAの手がかすかに動いた。

加賀美「A!」

『!……………ハヤト?何抱き着いてるの?キモいんですけど』

俺を引き剥がす様に離して溜息を着くAを見て何故か胸が苦しくなった。

遠い昔の→←何時かの約束



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ゆずもち@(プロフ) - コメント失礼します!作品名を2j3jへの変更、タグを愛されと2j3jのみへの変更、作品説明欄にはご本人様のお名前ではなく伏字でお願いします。(kgm、knmc、ibrhim、kzh、srm、ang) (9月4日 17時) (レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
錫也(プロフ) - 神の使徒……同期のモリアーティ、話し方的に若森……マスター歓喜案件きちゃ……???(ペンラ準備 ゴリラ呼びできる強い……歳の離れた幼馴染……好き…… (9月3日 23時) (レス) @page6 id: 046abef528 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 大変失礼致しました!伏字付けさせていただきました。 (9月3日 11時) (レス) id: cb9fe4e5d7 (このIDを非表示/違反報告)
赤路爾栩/akarosiku(プロフ) - コメント失礼します!こちらの作品nmmnですので伏字お願いします!(2j3j、2434、njsj) (9月3日 10時) (レス) id: 1867a925ea (このIDを非表示/違反報告)
望月まろ(プロフ) - 題名の伏せ字お願いします🙇 (2434、2j3jなど) (9月3日 2時) (レス) id: 127f72db9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エリス | 作成日時:2023年8月31日 21時

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