正答率の高いオタク ページ44
思い立ったら即行動。科学王国じゃ鉄則である。
炉には火が入れられ、もうもうと黒煙が立ち上っている。
「こんだけ大人数でやるとやっぱ違うぜ!」
「千空が見事長の座を射止めた戦果だな!」
「あ゙ー実におありがてえ」
千空、クロム、コハクとともに、私は炉に入れる薪を運んでいた。火はいくらでも使うので薪も沢山準備しないといけない。
「このストーンワールドで携帯電話作っちまえっつう、特大トンデモプロジェクトだ。クリアしなきゃなんねえアイテムは腐るほどあっからな!」
千空私の口癖移ってんよ。トンデモなんちゃらは私の先輩特許よ。
「おぅそうだそのケータイとかいうやつ!バカみてえに離れてても話せるとかヤバすぎんだろ!?」
「どういう仕組みなんじゃい優しく教えてちょ……!」
「近ぇ、近ぇよ!!興奮しすぎだテメーら」
むふむふ鼻息荒くしながら千空に迫るモノづくりチームは、その目をそりゃもうキラッキラさせていた。
「声っつうのは空気の震えだ。震えを振動板にブチかますと、そのテンポに合わせて超ビミョ〜な電気がポコポコ流れる。
流石にビミョ〜すぎっから、ムリヤリググッと膨らます!今回は真空管でな」
千空の説明は分かりやすい。私が説明しなくても良くない?と思う。あの毎度私に説明投げてくるのはなんなんだろう。
「あとはその電気を一箇所にグルグル流しまくると、パワーの波になって周りに溢れ出る。これが電波ってやつだ!
さあて、じゃあ聞く側はどうすりゃいいと思う?桐先生」
「出たよ千空の謎質問……はい、そのまま逆の手順を踏みます。電波をキャッチしたら微妙な電気が流れるから、それを無理矢理膨らまして振動板に流すと音が出る」
「ククク、大正解だ。100億点やるよ」
今私の持ち点何点になってるんだろう?記憶にあるだけで十回は100億点貰ってるから……兆、超えてるな、明らかに。
「お……おぅ、半分くらいは分かったぜ!」
「オホー、ワシ0」
「話の知能指数高いと頭痛くなっちゃうよ〜。ぶっちゃけまず何から作ってくの?」
「あ゙ぁ゙、特大科学プロジェクトまず最初に作るのは……!
わたあめ機!」
……いやうん、理屈はわかるけどその言い方、なんかちょっとこう、知能指数5くらいになってない?
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八つ橋 - こんにちは、夢小説面白かったです、お身体にお気をつけて下さい。 (2021年1月23日 11時) (レス) id: ed846143d9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - 伊織さん» オワワワ〜〜〜〜〜ありがとうございます作者冥利に尽きます!!がんばります!! (2021年1月22日 15時) (レス) id: 2cc2b8ed9f (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - この頃2期が始まったのでアニメを見ていたら再熱してしまい、なにかないかと小説を探していたら、ぱる様の小説に辿り着きました。とても面白い小説をありがとうございます、これからも更新等頑張ってください! (2021年1月22日 14時) (レス) id: ac38e2066c (このIDを非表示/違反報告)
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