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記憶掘り返せオタク ページ4

「千空さん──そして、桐さん、ですね?」


こいつはちょっと予想外である。


村に足を踏み入れた私と千空は、一番奥の島に辿り着くと同時に、女の子にそう声をかけられた。長い金髪に青い瞳……コハクによく似ている。彼女がルリで間違いないだろう。


「テメーが巫女のルリか。ククク、よ〜〜やくご対面だな」
「うん、私達は半ば、君に会うためここに来たようなものだしね……ところで、要件は何かな?」
「どうしても、聞かねばならないことがあるのです。千空、桐、貴方達の苗字はなんですか……?」


……ああ、そうか、そういう事か。というか、そうだったな。


ルリの質問で合点がいった。記憶を辿れば、そうだったような気がする。


思い出したのだ。この村の名前を、そしてその創始者は、かつての……


私は口角を上げた。恭しくお辞儀をして、真っ直ぐにその瞳を見る。やっぱり、リリアンと同じ色だ。


「ルリさん、その話はどうか試合の後で。そうだ、今朝分の薬湯は飲んで頂けたかな?」
「!あれ、貴方が作ってたのね!腕のいい薬師がいるもんだと思ってたら……」


傍らで胡散臭そうに私達を見ていた黒髪の女性が、驚いたように声を上げた。


私は彼女に対しても忌憚なくAPP18(男装中につき女性特効追加中)を振り撒き、頷く。


「少しでも病状が和らいだのなら良かった。話はあとでゆっくり聞くから、試合が終わるまでは屋内で休んでてよ」
「けほ、……はい、そうですね」


私はお付の人的な人達を促し、ルリを屋内へと下がらせた。病人は安静にしててくれ。頼むから。


「桐先生、どう思うよ」
「ある程度謎が解けた。でもまだ予測の域を出ないから、落ち着いたらどんどん詰めていきたいかな」
「ククク、大したもんだ。じゃ、全部終わったら桐先生のすげー見解、聞くことにすっか」


すごくはないぞ。過去の記憶ちょっと掘り返してきただけだからな。

強者感漂うオタク→←正直男装したかっただけのオタク



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八つ橋 - こんにちは、夢小説面白かったです、お身体にお気をつけて下さい。 (2021年1月23日 11時) (レス) id: ed846143d9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - 伊織さん» オワワワ〜〜〜〜〜ありがとうございます作者冥利に尽きます!!がんばります!! (2021年1月22日 15時) (レス) id: 2cc2b8ed9f (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - この頃2期が始まったのでアニメを見ていたら再熱してしまい、なにかないかと小説を探していたら、ぱる様の小説に辿り着きました。とても面白い小説をありがとうございます、これからも更新等頑張ってください! (2021年1月22日 14時) (レス) id: ac38e2066c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱるさん | 作者ホームページ:なしv  
作成日時:2021年1月22日 13時

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