呪霊食べる系少女に進化を遂げました【呪術廻戦】

ゝ･弐 ページ39

「以前憂太が立てた仮説、面白いと思ってね。家系の調査を依頼した」


手配したのは伊地知くんだけどね。あとで伊地知くんには何かしらの労いをしてあげたい。こき使われすぎだ。


「里香の方は随分前に終了してたけど、憂太の方でザルもいいとこだったからね。それで判明したんだけど、君菅原道真の子孫だった。超遠縁だけど僕の親戚！」


バカクソ軽いノリで悟はあっけらかんと言い放った。いぇいいぇい言いながらピースなんかしているが、言っていることは正直超ヤベーのであった。


「え、誰？」


そんで憂太は知らんのかよ。


「日本三大怨霊の一人」
「超大物呪術師だ」
「ツナ」


なんなら他三人は引いていた。ぶっちゃけ私は原作メモ読み返してあーふーんそうだったなーって感じでぼんやり知ってたので、特に驚くこともしなかったのだが。


「憂太が正しかった。里香が君に呪いをかけたんじゃない、君が里香に呪いをかけたんだ」


──かつて、里香が死んだ時。きっとその呪いは完成したのだろう。


憂太は里香の死を拒んだのだ。その強い拒絶が、或いは言い換えるのであれば「愛」が、里香を呪い、呪霊にしたのだった。


「呪いをかけた側が主従制約を破棄したんだ、かけられた側が罰を望んでいないのであれば、解呪は完了だ」


まあ、と悟は少女の霊……里香に目をやり、「その姿を見れば、分かりきったことだよね」と付け足した。

ゝ･参→←さよなら純愛･壱

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す