呪霊食べる系少女に進化を遂げました【呪術廻戦】

ゝ･参 ページ29

傑は憂太から手を離し、私を抱き留める。反動でぐるんと半回転する。傑の背後で目を剥く謎のJK二人と謎のオカマも、ぽかんと私を見る皆の視線も何処吹く風だ。私は傑の首に腕を回して、懐かしい彼の匂いを堪能する。


ッスーーーー(呼吸音)、あ〜変わってない！いい匂いだな傑！(変態)


「A！大きくなったね」
「びっくりしたよ、傑。こんなに袈裟の似合う二十代いないよ」
「あはは、ありがとう」


君は綺麗になったな、などと言って、私を軽々と片手で抱っこしながら、傑はもう片方の手で私の頬を撫でる。はわわ……変わらぬスパダリ……


私が建人最推しじゃなかったら惚れていた。危ないところだった。そういや最近建人に会ってないな。忙しいのかな建人。


「思ってたより髪を切ってないね」
「傑好きでしょ、私の髪」
「覚えててくれたのかい？嬉しいな」


私と傑がイッチャイチャしていると、ようやく呪術師たちがやって来た。おっ冥さんいるじゃん。来てたんだ。


なお夜蛾先生などは呆れた目で私を見ている。うるせ〜〜！！知らね〜〜〜！！(ファイナルファンタジー)


私はあの頃、(建人を差し引いて)一番傑に懐いていた自信があるのだ。今！！ほぼ十年ぶりに会って！！めちゃくちゃテンションが上がっています！！


あと単純に、夏油傑って男が私、推しだったんですよね……オタクは推しに弱いもの。相場が決まってるんですよ、そういう風にね。


あと今のうちに傑の呪力出来るだけ取っときたいからね。完全にハグのついでだけども。


はー、傑の呪力、うま……十年ぶりのうまさ……

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