呪霊食べる系少女に進化を遂げました【呪術廻戦】

ゝ･肆 ページ13

「なんでもそいつ、同級生四人をロッカーに詰めたんだと」


私はちょっと想像した。ロッカーって高さ何センチ？……少なくとも一人入っただけでギチギチになるだろうことは何となくわかる。


「器用だねえ」
「殺したの？」
「ツナマヨ」
「いや、重症らしい」


重症で済んだんだ。内臓とか破裂してないか？硝子の治療が間に合ったのかな。


「ふぅん。ま、生意気ならシメるまでよ」


真希はなんでもフィジカルで何とかしようとするよね。


そんな真希をおかか、と棘が窘める。棘は優しいからなあ、喧嘩とかそんな好きじゃないもんね。悪ノリは好きだけど。


「あんま突っかかっちゃ駄目だよ、真希」
「んだよA、私が転校生に負けると思うか？」
「いやあ、そうは思わないけどさ。……どうせ悟の拾い物だろうから、嫌な予感すんだよね」


私は記憶を遡る。乙骨憂太。特級過呪怨霊「里香」の被呪者──ということになっている。今は。


まあ多くは語るまい。どうせいずれはわかる事だ。


いやあ、楽しみだな。私は頬を緩ませた。やっとこさ私の知る原作に突入しようというのだから、ワクワクもひとしおである。


まあまだ前日譚だしなんなら原作開始は来年の春だけどな。


え？もうそんなに時流れた？ウワ……時の流れ、早……


「A何ニヤニヤしてんだ？転校生来て嬉しいか？」
「めちゃくちゃうれしい！」
「こういうとこガキだよな、Aは」
「ツナツナ」

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