呪霊食べる系少女に進化を遂げました【呪術廻戦】

救済ガチ勢の奔走･壱 ページ41

さて、ではしみじみしたお別れも済んだところで。


現在自室、深夜帯なので恐らく誰も私の部屋になど来ないだろう。


つまり何か？決行だ。私はこれより、傑蘇生の儀に移るのである。


分身はまあ何とかなりそうだ。日中いっぱい傑の呪力をこねくり回していたおかげで、なんとなく要領が掴めてきた。


問題は、入れ物だ。


傑は今呪力のみの存在とはいえ、最低の呪詛師だった男。なので野放しにはできない。かとはいえ、傑のまんまの姿だと流石に説明がめんど……、……都合が悪い。


つまりは私が連れていても違和感のない存在にしなければいけない。あと傑の呪力だと(主に悟に)バレないように偽造工作もしないといけない。


最終的な結論は「私の呪力で作った入れ物にぶち込もう！」である。


そしてその入れ物の形状は、迷った末に猫ちゃんに決定した。傑狐っぽいし狐でもいいかなと思ったが、私は猫ちゃんが好きだ。よって猫ちゃんにする。イメージとしては真っ黒ペルシャ猫だ。


「ちょっと待って！動物に変身する能力とか持ってたっけ？」と疑問にお思いの貴方。持ってます。


いやまあ、持ってますっていうか、燕の術式だったんだよね。


化身変容術なるその術式を、どうやら彼は得意としていたらしい。よく良く考えれば私は、燕を食べるまで燕の術式すら知らなかったのだ。お笑い種である。


「これを……こうして……？ん？合ってんのかこれ？……うんまあイケるだろ！」


変化を解くかどうかは私が操作できるし、呪力が馴染めば『奈落』くらいは使えるようになるだろう。私はふうと汗を拭う。


では、いよいよ実践である。成功率は五分五分だが、まあその辺は運だ。ダメだったらあの世で傑がガッカリするだけだし。

ゝ･弐→←ゝ･参

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