呪霊食べる系幼女に転生しちまったんだが【呪術廻戦】

ゝ･弐 ページ46

なおも抵抗してぎゃいぎゃいと暴れ散らすその騒ぎを聞きつけてか、ふと引き戸ががらりと開いて誰かが入ってくる。


そっちに気を取られて雄くんが手を緩めてくれないかとも思ったがそんなことはなかった。クソッ抜かりねえ。成長しやがって！


「何何〜、喧嘩？」


その声を聞いて一瞬でわかった。悟か！じゃあ救援は望めそうにない。こいつは面白がって私を振り回したり(物理)するからな。


「五条さん！Aが休みを取らなくて」
「体調崩してないから許容範囲内のモーマンタイ。仮眠なら移動中車でだってできるしカフェインキメてるから眠くない！働かせろオラァ！」
「あらら、ちょっと見ないうちに相当出来上がってんね。因みにお前、今日どんだけ任務入れてる？」


悟は私の襟首をひょいと掴みあげて目線を合わせてきた。だから猫か私は。


「九時から八王子の廃墟に居座ってる二級三体の討伐、終わり次第処刑場跡に出来たって高校の調査と低級呪霊の処理、移動中適当に昼食べて十二時半には埼玉の方で事故多発のトンネル調査、それが終わったら千葉の方に顔出して呪霊発生疑いの場所をいくつか点検して……適当に夕飯食べたら六時から江戸川区の方でラップ音とポルターガイストがどうのっていう苦情が出てるからそっちの調査して、あとは十時から渋谷の廃病院の調査。隙間時間で始末書と報告書の作成して、終わり次第帰る」
「うん、働きすぎ。僕でもそんなにやんないよ」


悟ならやっててもおかしくないかなと思っていた。びっくりである。


ええ〜マジか。特級でもやんないかあ。今日ご飯食べる余裕あるし比較的空いてる方だったんだけどなあ。


私がぽかんとしていると、悟は深く溜息して頭をかいた。


「なんでそんなに頑張ってんの？特級なら僕がいつでも推薦してあげるじゃん」
「いや別に特級になりたい訳じゃないんだけど……時間余ると手持ち無沙汰で任務入れちゃうんだよね」


いや完全にワーホリの発言だな我ながら。悟引いてるよ。私も自分で言ってて若干引いたよ。


「てかお前またピアス増えたね。今何個？」
「眠気覚ましにピアッサーの音が丁度良くて……八かな」
「スナック感覚で耳に穴開けるなよ」

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