フィーリングを重視するオタク ページ18
「ないよ、ほんとになんもないって。龍水は本気で、そんなんではない」
「は〜ん？名前呼びなんだ〜〜〜？」
「ええ名前呼びも突っ込まれんの〜〜〜〜〜？？？」
え？？男の子の名前呼び捨てにしたりしないの？何故？仲良しなら呼ぶでしょう名前。
あとマジで、本当に、龍水はそういうんではない。多分次求婚されたら揺れるけど、顔がいいから。んでもって推しだから。
でも私推しとは結婚せず見守りたいタイプのオタクだから……推しの家の観葉植物とかになりたいタイプ……
「てかそんなん言ったら千空と大樹どうなんのよ〜」
「ああ、隣のクラスの？桐ちゃんも罪な女ですなあ」
「だっからどうしてそうなんの。千空はまずそういうの塵芥ほども興味無いし、大樹はもう……我が子レベルというか……」
「我が子」
杠は苦笑いした。いやだってそうとしか言いようがないし……
閑話休題。中学といえば部活である。部活、大変結構だ。ザ･青春だからな。
でも同時に、部活勧誘って地獄だと思う。私のように器用貧乏だと特に。
「テニス部どうですかー！」
「いやいやバスケ部っしょ！」
「青春といえば吹奏楽部！」
「ひええ〜〜部活大博覧会」
四方六方から押し寄せる部活勧誘の人達。杠は既に手芸部の方に拉致られてしまってもうここにはいない。
うーんどうしようかな。私ってばなまじ美少女だから、何をやったとしても最高だとは思うんだよな。でも大会とか行かなきゃいけないのはめんどくさいし、かとはいって久々の部活、何もしないというのも勿体ない。
うーんと悩む私の所に新たに追加されていく勧誘チラシ。なんかないかと目で追って、ふと目に留まったそのチラシをつまむ。
軽音部、ねえ。懐かしいなあ。けいおん、観てたなあ。
「軽音部って大会とかあんのかな……」
「ないよー、うちの軽音部はライブハウスとか借りて、半年に１回ライブする程度なんだ」
「あ、そうなんですか」
……へえ。じゃあもう、軽音部入部しとくか。美少女の特権みたいなところあるし、軽音部。
「入部届けいただいても？」
「え、本当？やったあ、勿論！」
笑顔が可愛らしい先輩はガサゴソとファイルから入部届けを取り出して、こちらに手渡した。私は手早くそれに名前を書いて先輩に返却する。私が入部届けを受け取ったのを見て、他の部活の人達はすごすごと帰っていった。さらばだ、もう会うことは無いだろう。
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ももこ - めっちゃおもしろかったです！文才過ぎてガチ小説読んでるみたいでした！ (11月9日 18時) (
レス) @page20 id: 1bc8f0fbc1 (このIDを非表示/違反報告)
癒し系猫(プロフ) - 名前変換は出来ないのでしょうか? (5月29日 21時) (レス) @page1 id: 0e8640f8c4 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - あやめさん» ｵﾜﾜ〜〜〜〜ありがとうございます〜〜〜〜！！！！ (2020年12月12日 20時) (レス) id: 2cc2b8ed9f (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！これからどうなるのか楽しみです！！！更新楽しみに待ってます！！！ (2020年12月12日 16時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
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