LIKEよ ページ41
よいしょと窓辺りに足を掛けた瞬間、首元に腕が回されて若干首が締まる。ぐえ、と呻いた瞬間鼻先を掠める煙草の香り。
「…ロシー？どうした。急に行って欲しくなくなったか」
「当たり前だ。どこにも行って欲しくなんかねェ。
でもお前は行くだろ、…だから、最後は、せめてよ…」
「ロシー、大丈夫。どこに行ったってお前を愛してるのは変わらないさ」
私は窓辺りで器用に半回転して、ロシーの頭を優しく抱き締めてやった。
癖のある金髪が眩しい。この頭を撫でるのもしばらくお預けだななんて考える。
「…誰にだってそういう癖に」
「私は皆を愛してるからなあ…(原作キャラ)
でもロシーは特にだよ、じゃなきゃ近くに置かないさ」
「ドフィにはキスまでしたんだろ」
「なんだ嫉妬か？ほっぺたに一回だけだよ、可愛いなあお前は。
じゃあお前は額もしてあげよう」
頬に1度、前髪を掬って額にも。キスをすることにあまり抵抗がなくなってきているのはなんでだろう。
多分愛ゆえだろうな。うん、多分そうだ。
ついでに前髪にもキスを落として顔を離す。
「おまけだ」
「ぐ、あ〜〜腹立つ！年下の癖に！」
「お、なんだ他にもしてやろうか？」
いらねェよ！と照れながら身を離したロシーを私はケラケラ笑ってやった。
「じゃあ、行くよ」
海風が髪を撫でる。潮の香りが私を呼ぶ。
船出はこうでなくてはな。例え船などなくとも。
私はからかいの意を込めて、最後にロシーの手を掬いあげて、手の甲にキスをしてやった。
「次はやり返せるようになっとけよ♡」
「〜〜くっそ覚えてろよお前！！」
ロシーの大声を背に受けて、私は窓から身を投げ出した。
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チェシャ - 初コメ失礼します！とても面白かったので一気読みしました！更新頑張ってください！ (2022年8月17日 21時) (
レス) @page50 id: 0f9ef21394 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 最高です！！めちゃくちゃ好き！！！！続き待ってます！！！ (2022年6月4日 16時) (レス) @page50 id: 3fbf61d899 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白かったです！続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2022年1月6日 14時) (レス) @page50 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - 最高でした！！ (2020年9月24日 12時) (レス) id: b086f2b657 (このIDを非表示/違反報告)
Lilac*@白布君＆ツッキー推し(プロフ) - 一気読みしました！更新楽しみにしてます！ (2019年7月31日 10時) (レス) id: 6500d8f78f (このIDを非表示/違反報告)
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