救済大好き女子、海に落ちる。【ONE PIECE】

レッツおサボり ページ39

「クザンよ、サボりついでにショッピングしない？」

「え、行く〜」



絡みやすいことに定評のあるクザンと共に今日も今日とて仕事をサボる。


ごめんな、ロシー。あとは頼むよ。帰ってきたら叱られるから書類頑張ってくれ。


そんなこんなでクザン(交通手段)と共に海軍本部から逃げ出すことに成功した。



「ショッピングって何買うの？」

「え〜？服とピアスとコスメとマニキュア」

「やっぱAちゃんも女の子だよね」

「あっ、あと砥石も」

「そんで要所にらしさが出るよね」



だって手入れは大事だもんな。


マニキュアはね、白と黒のを買いたいんだよね。両手でそれぞれ別々に塗りたい。Aちゃんモノクロ大好き。



「お洒落は幾つになったって楽しいもんさ」

「お婆ちゃんみたいな事言ってる」

「お婆ちゃんがミニスカで長剣振り回してたまるか」



いや分からないよ？世界は広いからそんなおばあちゃんがいたっておかしくはないけれど。


でも私、ババアになるまでに死にたいんだよな。足腰バキバキとか嫌だし。



「あれ？ていうかAちゃんピアス開けてたっけ」

「左インダストリアル、ヘリックス2つ、トラガス1つ、インナーコンク1つ、イヤーロブ2つでしょ。
右がアンテナヘリックス3つでヘリックス2つにインナーコンク2つとイヤーロブ4つ。
全部合わせると19個穴開いてるね」

「穴だらけじゃんAちゃんの耳」

「舌にも開けたいなあ」

「うわ、痛そ〜」



私は笑った。


痛い、痛い、かな。そう思うよな。私は密かに手の甲を抓った。


痛いとは思えなかった。


触覚は生きてる。感覚もある。ただ、痛みがない。それがいつからだったかは、わすれてしまった。あるいはいつの間にか、とも言える。


恐らくは「拒絶」されてしまっているんだろう。悪魔の実の副作用みたいな物だろうか。あるいは死ぬ事がないからという私の体の怠慢か。


それにかまけてピアス開けまくったんだけどな。ははは。


そのうちタトゥーとか入れだしそうだ私。


危機感無さすぎでは？私大丈夫？



「そうだクザン、ブレスレット選んでよ」

「えー、俺でいいの？」

「たまには人に選んでもらうのもいいだろ？」

倦怠期到来→←茶ァ汲みに来たんですけど

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