泣かないでなんて言わないで ページ50
「＿＿＿＿梅雨ちゃんが、皆にお話したいんだって」
梅雨ちゃん。気分が優れないとかで部屋にいた梅雨ちゃんが、私達を集めてお話。きっと大切な話だ。私はギャグを封印して、真面目な顔をした。
「私思ったことはなんでも言っちゃうの。
でも、なんて言ったらいいかわからない時もあるの。病院で私が言った言葉、覚えてるかしら？」
その時のことを私は知らない。きっとしんどいことを言ったのだろう。
梅雨ちゃんも「心を鬼にして辛い言い方をした」と言ったし。
「それでも皆行ってしまったと今朝聞いて、とてもショックだったの。止めたつもりになってた不甲斐なさや、いろんな嫌な気持ちが溢れて…なんて言ったらいいか分からなくなって、皆と楽しくお喋り出来そうになかったのよ。
でもそれはとても悲しいの」
梅雨ちゃんの大きな目から涙が溢れて、私は慌ててポケットからハンカチを引きずり出して彼女の目元に当ててやった。
きっととても思いつめたんだ。それでも、それを皆に打ち明けようと決心した。
強い子だなあ、なんて。
「だから纏まらなくてもちゃんとお話をして、また皆と楽しくお喋りできるようにしたいと思ったの」
皆不安で拭い去りたくて、梅雨ちゃんだけじゃなくて。そう言って、お茶子ちゃんが足りない部分を補ってくれた。
「また皆で笑って…頑張ってこうってやつさ！」
強いなあ、この子達は。
きっと、それは、素敵なことだ。
「梅雨ちゃん…すまねえ！話してくれてありがとう！！」
「蛙水さん！」
「蛙水すまねえ」
「梅雨ちゃん君！」
「あす…ゆちゃん！」
「…梅雨ちゃん。ごめんね。私も皆に沢山心配させた。
もっと、強くなるよ。きっとあんな事にはもうならない。ね、それなら、笑顔でいられるよね」
梅雨ちゃんはケロ、と泣いた。
私は彼女の頭を撫でて、泣くのを促してやった。
大丈夫。きっと戻れる。いつものあの、1年A組に。
＿＿＿＿ところで次から続編なので、引き続き愛玩の程よろしくお願いいたします。
梅雨ちゃんが泣きやんだら明石しまいに行こうかな。
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名無し36683号(プロフ) - 初めまして！すごく面白いのでいつも更新されるのが楽しみです！もし良ければハズビンホテルのアラスター出してくださると泣き叫びます嬉しすぎて… (5月11日 17時) (
レス) id: 8345226881 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - 葉隠ちゃんがラーメン食べててもうまがくれラーメンじゃんってなりました(ペルソナ) (2020年8月13日 2時) (レス) id: 2dfaf8b0ba (このIDを非表示/違反報告)
クレハ(プロフ) - 間違っていたら、すいません。蛙水ではなく蛙吹ではないでしょうか？ (2019年10月22日 13時) (レス) id: de682292c0 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - ごめん、神か…実況つい…やめますん。 (2019年2月26日 23時) (レス) id: fadcb16bd0 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - ハリポター！そーまー！ (2019年2月26日 23時) (レス) id: fadcb16bd0 (このIDを非表示/違反報告)
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