1話 ページ2
「はい、そんな感じでヌルッと入るけれどね」
「ノリが軽い」
やあ皆、初めまして!僕の名前は高見順!今日は男!明日も多分男!明後日は気分次第!血液型不明!身長大体170cm(男時)!体重自在!
そんな感じだ!因みにICVは立花慎之介らしい。
「おはよう中也、今日も素敵だね」
「いや、おう…」
自由すぎんだろお前、と頬を赤らめ照れながら呟く素晴らしく可愛らしいこの青年は中原中也。
僕の大好きな人である。故にNO中也、NOライフ。僕の人生は彼無しでは成り立たないのである。性別?そんなものはどうとでもなる。
因みに紆余曲折あって同居している。
「あ、今日の夕飯何がいい?昨日は三つ葉のお浸しに、豆腐と葱のお味噌汁と、白米と、あとは…」
「焼き魚。そうだな、洋食がいい」
「分かった。じゃあ、何がいいかなあ…」
「私は蟹クリームコロッケがいいなあ」
夫婦の様な会話に横から入ってきた声に目線を向けると、蓬髪に端正な顔の青年が一人。
中也が明らかに嫌そうな顔をしている。そんな顔も素晴らしく可愛らしいね。
「お早う太宰、君は本当に蟹が好きだね」
「うふふ、お早う順。というか私としては君の手料理が食べたいのだけれど…
全く中也は彼女…ああ、今は彼か、彼の手料理を毎日食べられるなんて羨ましいにも程がある」
「うるせえ、俺の弁当くすねて食ってんだろ手前も」
「あれ順の手作りだったの、道理で美味しい訳だ」
綺麗な笑顔である。全く、性格さえもう少しましだったならどんなに良いか。
僕は乾いた 笑いを零す。
「そもそも何で中也みたいな不良と君みたいな品行方正が付き合ってるの?」
「付き合ってはないけどね」
「手前みたいな社会不適合者に不良とか云われたかねェよ」
「まあ不良がいい奴じゃないって訳じゃないじゃない」
まあそれもあるが…
僕は一応早朝なので、心の中で叫んだ。
___中也フォーリンラブだからに決まってんだろワトソン君!!!!!
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