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親の性 ページ16

「ロシアに帰ってこい?」



ハロー、レシャです。


パーパから連絡が入りました。



『それがねえ』



某包帯無駄遣い装置の様なイケボを妙に女々しく響かせながら、電話向こうの父は言う。



『アーニャちゃんがどーーしても、「今日焼いたピロシキをレシャちゃんに食べさせてあげたい」ーって言うから』

「子供か」



アーニャ。アンナ・ニコラエヴィチ・アルテュセール。私の母の名だ。



『あの子が我儘言うのは珍しいから、できるだけ聞いてあげたくって〜…
ねっ?駄目?』

「…パーパ、マーマに甘過ぎるよ」

『ふふっ、そうかも。
でも、アーニャちゃん、レシャちゃんが居なくて寂しくなっちゃったんだと思うな』



む。言葉に詰まる。

マーマは寂しがり屋だ。昔からそう。


修学旅行でいなかった時とかギャン泣きしてたらしい。


というか私の両親私大好き過ぎだね?



『ねっ、どう?帰ってきてくれる?』

「…はぁ〜、分かった。分かったから。
今週中には帰るようにする」

『ほんとっ!?わぁっ、アーニャちゃんっ、レシャちゃん帰ってくるってー!』



大声に耳がきんとして少し携帯を耳から話す。


暫くドタバタ音がして、突然声がパーパのものではなくなった。


マーマだ。



『レシャちゃんっ、本当!?本当に帰ってきてくれるの!?』

「嘘ついてどうするの、マーマのピロシキ楽しみ」

『嬉しい!沢山作って待ってるわね!
…ああカチューシャ!小麦粉買ってきて!』

『えーっ、私これからファンの子とデートなんだけどー』

『そのついででいいから!レシャちゃんが帰ってきてくれるのよ!』

『え、マジで!?分かった!!』



…ピロシキ食べ切れるかなあ。


帰ったらきっと大量のピロシキが待っているのだろう。


まあ美味しいからいいけど。


あとカチューシャ帰るの早いね。


マーマに断って電話を切る。



「お土産何にしよっかな」



カツ丼?

無理か。


何か適当に美味しいお菓子見繕って持っていこう。

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みこ - キャーキャーキャー!!!ユリオー!!!!! (2017年4月8日 19時) (レス) id: c68a911b59 (このIDを非表示/違反報告)
碧依 - ユーリのツンデレが可愛すぎる!あと某包帯無駄遣い装置の様なイケボで爆笑しました笑 太宰さん!マモちゃん!笑笑 (2016年11月22日 23時) (レス) id: c4f6f33d1c (このIDを非表示/違反報告)
夢小説ダダハマり人間 - ユーリのツンデレ!!レアすぎる!!!!//// (2016年11月2日 22時) (レス) id: 8350bb61d2 (このIDを非表示/違反報告)
なよん - うわあああああ、ユーリ可愛すぎだよおおこれからも応援してます。 (2016年10月21日 18時) (レス) id: bc703b2ae3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ああああユーリかわいい…更新頑張ってください! (2016年10月21日 1時) (レス) id: 237b5fb748 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱる | 作者ホームページ:なしv  
作成日時:2016年10月20日 16時

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