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煌く ページ12

…その女は綺麗だった。


何が綺麗だったかは明確には分からない。

ただ、明瞭に、そして不明瞭に、ただ淡く、嫋やかに美しく。


例えるならば白い紙に滲ませた淡い色の水彩絵具。


例えるならば夜の海の静かな中から見た空の滲む星々。


素朴に綺麗で、光のように輝かしく。


…思えば、俺がスケートを始めたのは彼女による影響が大きかった様な気がする。


歳は、覚えていない。確か冬の頃だった。

画面の中の小さな彼女に恋をした。

甘い色の金髪を揺らして踊る少女。


俺より彼女の方がよっぽど妖精みたいだ。

今でも、そう思う。



「ユーリ」

「え、あ…」



呼ばれて、漸く意識が戻ってくる。


灰青の瞳。ブロンドの睫毛。


暫く見蕩れて、その近さに気が付いて羞恥が顔を覆った。


何度目だ、これ。



「近いっつーの!」

「あ、ウン。ごめん」



彼女は何時も、大して反発しない。


今も従順に顔を下げる。



「どう?踊ってみたけど」

「お、おう。
…まあ、何となく、分かってきた気はする」

「なら、良かった。
力になれたなら嬉しい」



彼女は小さく微笑んだ。


心臓がひとつ大きく跳ねた。


彼女は俺を綺麗だと言うけれど彼女に較べれば勿論劣るだろう。


何故か分からないけれどそう言える。



「レシャ」

「ウン?」

「…その…あ、…ありがと、な」

「!…はは、どう致しまして。
私で良ければ何時でもどうぞ」



彼女の細指が俺の髪を撫でた。


…子供扱いされている様に思って、少しだけ不満だった。

変り者→←迷い猫



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みこ - キャーキャーキャー!!!ユリオー!!!!! (2017年4月8日 19時) (レス) id: c68a911b59 (このIDを非表示/違反報告)
碧依 - ユーリのツンデレが可愛すぎる!あと某包帯無駄遣い装置の様なイケボで爆笑しました笑 太宰さん!マモちゃん!笑笑 (2016年11月22日 23時) (レス) id: c4f6f33d1c (このIDを非表示/違反報告)
夢小説ダダハマり人間 - ユーリのツンデレ!!レアすぎる!!!!//// (2016年11月2日 22時) (レス) id: 8350bb61d2 (このIDを非表示/違反報告)
なよん - うわあああああ、ユーリ可愛すぎだよおおこれからも応援してます。 (2016年10月21日 18時) (レス) id: bc703b2ae3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ああああユーリかわいい…更新頑張ってください! (2016年10月21日 1時) (レス) id: 237b5fb748 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱる | 作者ホームページ:なしv  
作成日時:2016年10月20日 16時

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