ウシワカの妹になったけど兎に角隣の白布が可愛い。

四十四話 ページ46

翌日、インハイ予選開始。澪佳です。

黒ジャージを纏った私は、潔子さんの麗しきお顔を隠すべく潔子さんの横にいます。

何だかんだ最近龍たちと同類になってる気が…

まあいいか。潔子さんの為ならば晒し者になろうが構わない。賢二郎でも然り。

「おい、アレ見ろ見ろ！かわいっ」

…！？えっ、！？私で潔子さんの顔隠れてんのに！？

何なの、透視能力なの！？怖い！

ああ…潔子さんへの視線が私に突きさ…ん？
そこで私は一つの仮定に行き着いた。

くるりと顔を向けてみると、モブさん(失礼)と目が合いました。

ぺこりと礼をすると、「はうあっ」と言って死んでいた。

…そういえば私ウシワカの遺伝子だったわ…忘れてたわ…

「…わ、っ！？」

意識が飛んでいたようで、目の前の人に気づかなかった。ぶつかってしまった。

「あ、すみませ…！？」
「大丈夫でーす…わ、可愛いじゃん。マネージャー？」

…に…にろちゃん…だと！？
しかしそこで狼狽えないのが私である。

「あ、はい…ぶつかっちゃってすみませんでした、じゃあ」

そそくさと飛雄ちゃん(そこにいた)の後ろに隠れた。
だって飛雄ちゃん顔怖いから安心感半端ないんだよ。

巨人なら家にいるから耐性ついてるよ問題ないね！

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