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三十八話…最初白布side ページ40

練習終わり、隣の家の窓に目をやると、電気は付いていなかった。

暗い二階の窓。

寂しいなんて、触れたいなんて、そんな気持ちが脳内を支配する。

…まだたった一日も離れていないのに。

「…重症…なんだな、俺」

スペックの高いチームで、先輩にも恵まれて。
…後輩には、正直手を焼かされているけれど。

そんな環境で疲れて廃れたような俺を、癒してくれるのは彼女だった。

彼女がいるなら保てられた。

「…澪佳に、会いたいな」

ぽろ、と零した言葉は夜に溶けた。

声、聞きたいし。

あ、でも今まだ練習中かな。

取り敢えず早く、会いたい。

端末を弄る指は彼女の名前をなぞって。


澪佳side


「「澪佳は残るよな!?」」

詰め寄られて言葉に詰まる。

帰ってきた夕と一緒に龍も。

潔子さんnot残留のお知らせを受けて必死なようだ。

「頼む澪佳!男だけでむさい空間とか俺嫌だ!!」
「いや龍、私は」
「ほんとに俺からも頼む澪佳!!俺達にはオアシスが必要なんだ!!」

オアシスて。

思わず苦笑い。

でも仮にも彼氏持ちの私が男やもめの中で寝るのはね…

ということで。

「力ー、ごめんこの二人どうにかしてー」

腕にすがりつくふたりを引き剥がすべく縁下先生投下。

さすが頼りになるぜ力。

「紅一点はお断りだよ。私潔子さんとこ泊まるから」

二人は砂になった。

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ぱるさん(プロフ) - 色城さん» そうなんですけどご都合主義で中学から一緒になっています。ご指摘ありがとうございます (2016年5月9日 8時) (レス) id: e13f4485fb (このIDを非表示/違反報告)
色城(プロフ) - 白布って中学違うところでしたよね? (2016年5月8日 22時) (レス) id: eb327b469a (このIDを非表示/違反報告)
あげ丸 - ヤバイ白布くんかわいいんですけど。しかし主人公ちゃんも、あのウシワカ殿の妹だからイイ感じのロリちゃんだったのでしょうな((キリッ 可愛さが素晴らしいですこれからも頑張ってください (2016年3月19日 18時) (レス) id: 78721561f0 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - 幸村さん» 白布ちゃん可愛いでしょうそうでしょう、これからも可愛くしていくつもりです (2016年1月10日 22時) (レス) id: e13f4485fb (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - yuri*さん» 夢主ちゃんにはデレッデレです白布くん。これからも砂糖を吐かさせて頂きます。お覚悟。 (2016年1月10日 22時) (レス) id: e13f4485fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱる | 作成日時:2015年8月10日 0時

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