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三十話 ページ32

電話の相手を散々問い詰められたけど華麗にスルーして駅前です澪佳です。

お腹空いたので適当に買った肉まんもぐもぐ。

夜の街を眺めつつ、賢二郎を待つ。

駅前というとやっぱりアレね、DQN?多いね。
何が言いたいかと言うと。

「お姉ちゃん可愛いねー」

絶賛ナンパされ中です。

あーやだやだ。追い払うのめんどいなあ。
早く賢二郎来ないかなー。

「彼氏待ってるんで」
「そんな事言わずにさあ」
「いやほんとやめて下さい」

ねちねちと絡みまくってくるDQN。

最近のDQNってこんなにしつこいんだね、G並だね。

いい加減面倒臭くなってきて、痴漢対処法(ググってみてね!)でも試してみようかなと考え始めた頃。

「…ちょっと、人の彼女に手出すのやめて下さい」

救世主彼氏様降臨。
漢字ばっかりで読みにくい?知らないよ私がそう思ったんだから。

DQNは狼狽えつつテンプレ台詞を吐いて去っていきました。

ざまあ、と心の中で呟いて、賢二郎に向き直る。

「ごめん、遅くなった」
「んーん。平気だよ」

帰ろ、と笑いかけて、それとなく手を取ったりして。

精神面では歳上なので余裕を見せたかったりするのです。

実際余裕あんまないけどね!

すると案の定か、賢二郎は少しむくれて。

「…なんか、澪佳ばっか余裕あるな」
「ふふ。そう見える?」
「うん」
「不安?」
「…ちょっと不安かも」

私の前でだけ弱気素直賢二郎ありがとうございました。

すっごい抱き締めたい今。
流石にそれは出来ないので、腕に抱きついてみた。

「私は甘えたがりなだけだよ」
「…煽られてる?」
「どうでしょう」

いつの間にか着いていた駅のホームで、電車到着のアナウンスが流れた。

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ぱるさん(プロフ) - 色城さん» そうなんですけどご都合主義で中学から一緒になっています。ご指摘ありがとうございます (2016年5月9日 8時) (レス) id: e13f4485fb (このIDを非表示/違反報告)
色城(プロフ) - 白布って中学違うところでしたよね? (2016年5月8日 22時) (レス) id: eb327b469a (このIDを非表示/違反報告)
あげ丸 - ヤバイ白布くんかわいいんですけど。しかし主人公ちゃんも、あのウシワカ殿の妹だからイイ感じのロリちゃんだったのでしょうな((キリッ 可愛さが素晴らしいですこれからも頑張ってください (2016年3月19日 18時) (レス) id: 78721561f0 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - 幸村さん» 白布ちゃん可愛いでしょうそうでしょう、これからも可愛くしていくつもりです (2016年1月10日 22時) (レス) id: e13f4485fb (このIDを非表示/違反報告)
ぱるさん(プロフ) - yuri*さん» 夢主ちゃんにはデレッデレです白布くん。これからも砂糖を吐かさせて頂きます。お覚悟。 (2016年1月10日 22時) (レス) id: e13f4485fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱる | 作成日時:2015年8月10日 0時

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