VS…の話 ページ29
「やだなあ。経験上アンタみたいな人、結構繊細な技使ってきたりするんだよなあ」
試合が始まって。未だ両方動かない。私は着々と準備を進めているけれど。
爆豪くんは警戒しているのだろう。
「なんで仕掛けてこねえの？」
「…お前、何企んでやがる糸女」
「似非天使の次は糸女か」
ああ、嫌だなあ。
本当、嫌だ。
「本気、出せや！」
爆豪くんがいきなり突進してきた。
ええと、この子は見てる限り…
「右か」
「！」
右の大振り。それが爆音を立てながら空を切る。
私はそれを避けて、にこりと笑った。
「うん、フォームも威力も申し分なさそうだ。センスはたっぷり伸び代上々。
でもその大振り、直した方がいいんじゃないですかねっと」
「うるせェ！！」
「おっと」
飛び退いた。…先に、爆豪くんが移動してきて、私は咄嗟に糸で避けた。
ああ、勿体無い！
先程まで私のいた場所は爆煙で見えなくなっていた。
…面倒だな、こういうの。
気配を察知して避ける。
爆豪くんは動きが俊敏だ。
でも、まあ、
「彼奴よりは遅いな」
「あ゛ぁ！？」
「わあ怖い」
「…何で、垂珠さんは…かっちゃんを糸で場外にしないんだ…！？」
「警戒してんだろ。Aは…多分、彼奴は糸一本じゃ足りねェの分かってる」
「あと、多分焦凍と闘いたくないのもあると思うなあ」
コロシアム。観客席にて。Aの戦法についてを議論していた緑谷出久らの前に青年が現れた。
当然、彼らは驚いた。轟以外は。
「壊離」
「よ、焦凍。…と、その子達はAのお友達？
俺、砂樫壊離な。Aの従兄弟」
スナカシ、カイリ。そう名乗った青年は人懐こそうに笑った。
緑谷達もそれぞれに自己紹介を済ませる。
「でも、垂珠さんが轟くんと闘いたくないって言うのは…」
「あー、多分相性が悪いからやりにくいんだろ。…あと普通に面倒いのと…まあ、あいつにも事情があるんじゃね？」
「え、ええ…？」
「あ、あいつなんか余計なこと喋ってんな」
「余所見すんな！」
爆豪くんが右手を翳した。
あ、やばいデカイのくる。
私は糸を巡らせた。
「痛いの嫌いなんですけどねえ…！」
とんでもない光と風が辺りを包んだ。
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ネム - 口を突っ込んでしまって申し訳ありません。 とにかく、更新頑張ってください！！(*^ω^*) (2016年11月6日 21時) (
レス) id: 99e34672e3 (このIDを非表示/違反報告)
ネム - とっても面白くて続きが気になります！しかし、更新がストップしていることに関して、更新停止にされるのか作者様のペースで進めるのかといった話はしっかり伝えられた方がよろしいかと、、、 (2016年11月6日 21時) (レス) id: 99e34672e3 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ - さいこうですううう！！！更新待ってます♪ (2016年8月29日 17時) (レス) id: 99e34672e3 (このIDを非表示/違反報告)
氷(プロフ) - 面白かったです！ 特に壊離とのやり取りで笑いました！更新頑張って下さい！ (2016年8月19日 0時) (レス) id: aa7547cf4e (このIDを非表示/違反報告)
ベリー - ぱるさんさん» 教えて頂きありがとうございます！これからも応援してます！頑張ってください(｀・ω´・)+ (2016年6月28日 18時) (携帯から) (レス) id: 493228a112 (このIDを非表示/違反報告)
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