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32話 ページ34

「英と二票差だよ及川さん、無票だったのにすげえな」
「それな。このまま追い上げてくれるとわたし的には面白くていいんだけども」
「正直自分のオチとかどうでもいいんだわ」


やあ、私だ。
ぶっちゃけ私、自分が誰と付き合おうとどうでもよかったりする。


「めっちゃいい湯加減」
「それな」
「でもちょいのぼせそうだから私先上がるわ」
「わたしもーちょい浸かってくー」


まだ居るという夜を放置して、私は脱衣所に戻る。


「あ、マネの皆さんお先でーす。ご飯美味しかったです」
「Aちゃん。ありがとう。夜ちゃんは?」
「まだ中にいますよ。私はちょっとのぼせかけて…ごゆっくり」


皆素敵なお体していらっしゃる。
彼女らは風呂場へ入っていった。

…にしても、今日なんかのぼせるのちょっと早かったな。
酒のせいかな?

ぱぱっと身体を拭いて、置いてある浴衣を手に取る。

言ってなかったけどここ和風の豪邸だったんだよ。

あと風邪ひくと困るので備え付けのドライヤーで乾かして、よしOK。

勢いよく脱衣所から出る。

確かマネ部屋の冷蔵庫に私が買ってきた抹茶プリンがあったはずだからそれ食べよっと。

雪絵さん?ああ大丈夫、みっっっちり食うなってこと言いつけた。怯えさせちゃったけど。ごめんなさい。


「…あ、及川さん」
「うわっ!?な、…Aちゃん…え、浴衣?かわいー!!!」


一瞬私を見て目を丸くした及川さんだったが、すぐ通常運転チャラ及川さんになった。


「風呂上がりなんです。及川さんここで何してるんですか?」
「俺も風呂上がりでさ、涼んでるとこ」


そこは風通しの良い縁側だった。

…湯冷ましにいいかも、と思った私は、いそいそと部屋へ行き、抹茶プリンを持って再びそこに戻った。


「あれ、お帰り」


及川さんはまだそこにいた。
私は横に腰掛けて、抹茶プリンを食べる。

…美味しい。


「好きなの?それ」
「はい。…要ります?」
「いいの?」
「はい。…及川さん、あーん、です」
「!?」

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マイ(プロフ) - 赤葦君に一票 (2020年2月20日 20時) (レス) id: 7d8cdeb3bf (このIDを非表示/違反報告)
ンゴ - でんでらりゅーばーよく歌いました!!!未だに歌います (2019年3月3日 11時) (レス) id: d0cbd630d9 (このIDを非表示/違反報告)
lightjoker(プロフ) - アイチュウのID見てフレ申請しときました。 (2016年4月11日 4時) (レス) id: b2450b22ee (このIDを非表示/違反報告)
酢味醂 - 国見に一票 (2016年3月31日 10時) (レス) id: 929417e3c8 (このIDを非表示/違反報告)
きたにゃん(プロフ) - 国見ちゃに一票お願いします!更新楽しみにしております!頑張ってくださいね (2016年3月27日 23時) (レス) id: dabed5a637 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱる | 作者ホームページ:なしv  
作成日時:2016年3月19日 16時

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